コラム
2020/10/11 WFPのノーベル平和賞の受賞を喜ぶ
2020年10月11日 公開 / 2020年10月12日更新
2020/10/11 WFPのノーベル平和賞の受賞を喜ぶ
一昨日(2020/10/09)、2020年のノーベル平和賞が、世界食糧計画(WFP)に授与された。WFPの紛争地域などでの食糧支援を行う活動が評価されたことによる。すなわち、ノルウェーのノーベル賞委員会は、WFPの「紛争地域での平和に向けた環境改善への貢献と、飢餓を戦争や紛争の武器に利用することを防ぐ取り組みで先頭に立っている活動」をたたえて授与したのだ。
この授与を、私は、ロータリアンとして、祝福する。
なお、WFPは、国連が持続可能な開発目標(SDGs)の一つとして飢餓撲滅に取り組む活動の中心的存在になっている。
昨年だけでも、WFPは、深刻な食糧不安と飢餓に直面する88カ国で1億人近くの人々を支援したとされているほど、全地球的なスケールで、飢餓撲滅のための奉仕活動をしているのである。
ちなみに、SDGs(エスディージーズ)」とは、2015年に国連が全会一致で採択した「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、「貧困をなくす」、「気候変動に具体的な対策を」、「産業と技術革新の基盤をつくる」といった17項目の目標を定め、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されていて、日本でも環境省や外務省など省庁が、また、自治体が、その実現や達成のため努力し、企業や私人を啓蒙している。そして経団連も、“収益と社会貢献・社会課題の解決は対立するものではなく、両立されるべきもの”というコンセプトや理念の下、SDGsやサステナビリティに対するコミットメントを企業戦略の中核に据えて推進しており、個々の企業も、SDGsの理念に従い企業戦略の中に取り入れている会社が増えてきている。
ロータリーには、グローバル補助金によって実施される奉仕活動のカテゴリーがあり、2020-21年度に入っての現在時点で、①平和構築と紛争予防、②疾病予防と治療、③水と衛生、④母子の健康、⑤基本的教育と識字率向上、⑥地域社会の経済発展および⑦環境の保全の七つがある。
このように、今、世界は、人類の平和と経済発展などを目標に、人道的な働きをしてきているのであり、今回の、WFPのノーベル平和賞の受賞は、まことに時宜にかなったものといえよう。
なお、我が地区においても、子どもたちに十分な食事をさせるため、子ども食堂の支援の奉仕に力を入れるロータリークラブが増えている。
ロータリアンは、ここにも目を向けるべきである。
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