2020/09/18 米子RC公式訪問記
2020/09/04 多様性の意味
智頭ロータリークラブへの公式訪問で、あるロータリアンから、多様性の定義は何か?と質問を受けたので、調べた結果を下記に書いておきたい。
1.ロータリーのいう多様性の意味
国際ロータリーは「多様性に関する声明」(2013年10月理事会会合、決定31号。)を出している。その内容は、「ロータリーは、個々のクラブの中にある多様性の価値を認識している。ロータリーは、既存の会員規則の下、会員資格を持つ地域社会の人々について調査し、専門職や事業の職業分類、性別、年齢、宗教、民族といった点において地域社会を反映することに努めるようクラブに奨励している。」というものであるので、ロータリーのいう多様性とは、職業の多様性、さしあたって、性別、年齢、宗教、民族」における多様性をいうもののようである。
2.今上陛下の言われる多様性の意味
今上天皇陛下は、令和2年2月21日に、記者の質問に答えて、外国人労働者、在日外国人、外国にルーツを持つ日本人、様々な障害を持った人たち、LGBTといった性的マイノリティの人々など、差別を受けやすい立場の人たちを、多様性という言葉で捉えられたうえで、これらの人たちは寛容の心をもって受け入れなければならないと言われている。
3.能力、性格、考え方の多様性
多様性を、多様な人材の意味で使う場合がある、企業戦略といてのダイバーシティマネジメントのことである。以前の日記に書いた「ロータリーの友」に書かれた立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さんの「変態が改革する多様性社会」に書かれたものもその一つだと思う。
4.智頭ロータリークラブの質問者の意図
質問者は、県会議員であるので、県議会で、侃々諤々、県の政策に関する意見を戦わす場面を思い出して、反対意見も、多様性ゆえに、受け入れないといけないのかという質問をしたかったのかもしれない。
もし、そうなら、それを受け入れなければならないということはない。それを受け入れることは、自らの政策論に反することになるのであるから、逆に多様性の否定になってしまうであろう。
多様性を認め、違った政策論も自由に言ってもらい、合意ができない場合は、多数決で決めればよい。それが議会人の心構えであるのだろう。