2020/10/19 「生理の貧困」とロータリーの奉仕
2020/08/03 ウインストン・チャーチル最高の業績
20世紀最大の人物の一人であるウインストン・チャーチルは、「私の業績の中で最も輝かしいことは、妻を説得して私との結婚に同意させたことである。」と語っている。では、その妻であるクレメンテインとは、何者か?
ある歴史研究者は、彼女のことを、「彼女は忠誠心と惜しみない献身を捧げ続けた、雄大で寛大な道徳観の持ち主であり、夫の代理を務め夫の野心を世の中に投影する道具になることが政治家の妻の役目と心得た聡明な女性」だと評している。
私は、彼女のことは彼女自身の手紙で分かると思うので、ここに書き抜いてみる。
この手紙の日付は、1940年6月27日であるから、戦局が最も緊張してきた時期である。
この手紙にみるウインストン・チャーチルは、この時期、感情的、攻撃的になって、周りの者を怒鳴りつけていたのであろう。
それをクレメンテインは窘める手紙を夫であるウインストン・チャーチルに渡したのである。
「親愛なるあなたへ・・・あなたの側近の一人が私のところへ来て、あなたが同僚や部下からひどく嫌われているようであると伝えてくれました。・・・原因は、あなたの辛辣、横柄な態度です。・・・これらはすべて、私自身も、気が付いていることです。あなたの今のような態度では、部下その他の人から、良い案も悪い案も出てこないと思います。・・・あなたの巨大な権力に、上品な振る舞い、思いやりを添え、あなた自身は超然と構えていてほしいのです。短気や無礼からは最高の結果は生まれないと思うのです。かえって部下や同僚から嫌悪感を持たれ、彼らが奴隷精神につながるのは必至です。・・・どうかあなたを愛し、尽くし、見守るこの私をお許しください。クレミー」
要は、チャーチルの妻とは、これほどの人物であったのだ。
このクレミ-は、戦後、イギリスが彼女に爵位を与えたほどの人物である。
ウインストン・チャーチルの美徳と魅力を、最大限引き出したといってよい人物だったとも評されている。
まことに、女性の真価、端倪すべからざるものありの一例といいうるだろう。
ロータリーが、女性をロータリークラブの役員に!というのも、むべなるかなだ。