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公用文用語 おいて (×於いて)

菊池捷男

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1 「於いて」は使わない。
古い書物には,「於いて」とか「於ける」とかいう言葉が書かれていますが,現在「於」という漢字は,常用漢字表にはなく,したがって,「於いて」は「おいて」が正しく,「於ける」は「おける」が正しい用語になります。

2 意味
「おいて」は,動詞の「置く」の連用形に接続助詞「て」の付いた「おきて」の音変化された言葉で,「…において」の形で用いられ,次のように使われます。
⑴ 場所を表す。用例:東京においてなされた。(において=で・にて)
⑵ 時間を表す。用例:過去においてそうであった。(において=のときに)
⑶ 事柄を表す。用例:成績において優秀である。(において=に関して)
⑷ 場合を表す。用例:彼女において一生の問題だ。(において=の場合・にあって)

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菊池捷男
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菊池捷男(弁護士)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

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