遺言執行者④ 相続財産目録調整義務続き➁
これは,
①親から子(又は孫)に,収益物件(例:賃貸マンション)を売り,子に財産を時価で移転する。
②子は銀行から借金をしてこれを買い受けるが,銀行への支払いは収益物件からあがる家賃でする。
③家賃だけでは支払に不足する場合は,親がその不足する金額を暦年贈与する。
という方法ですが,これも一般的な相続税対策になっています。
収益物件の利回りが高いほど,効果が大きいといえます。
この方法で注意すべきは,収益物件の売買は,時価でしなければならない点です。
時価より安い金額で売買すると,時価との差額は贈与とみなされるからです。
いわゆる低廉譲渡(ていれんじょうと)にならないように気をつけなければなりません。