遺言執行者観に関する謬説がなくなるまで①
相続 1 相続とは何?
相続とは財産相続のこと
相続とは、人が亡くなったとき、その人(「被相続人」といいます)が持っていた財産を、その人と一定の身分関係にある人(「相続人」といいます)が、引き継ぐことをいいます。
被相続人
被相続人とは、相続される人、つまりは亡くなった人のことです。
相続人
相続人とは、被相続人の財産を引き継ぐ人のことです。
相続財産
相続財産とは、被相続人が生前有していた財産で、かつ、相続人が複数いる場合に相続人全員の共有になる財産です。
この場合、「祭祀用財産」と「帰属上の一身専属権」といわれるものは相続財産ではありません。
相続開始原因
相続が開始するのは、被相続人が死亡したときです。
死亡とみなされる「失踪宣告」も相続開始原因としての「人の死」にあたります。
参照条文
民法896条 相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。