突然、銀行が一括返済を要求

2012年9月27日公開 / 2014年7月17日更新

コラムカテゴリ：住宅・建物

突然ですが、住宅ローンってどんな商品だか
ご存知ですか？

「え～っと変動金利と固定金利があって・・・」

それはそうですが、それは金利の説明ですね。

住宅ローンの商品を買うとは
「お金を借りて、分割で返す権利を買う」ということです。

例えば3000万円を借りて35年間の分割で返すということに
なります。

では商品代金は？

事例の3000万円は商品代金ではありません。
なぜなら3000万円は分割で返すのですから。

商品代金は「金利」です。

つまり、金利という商品代金を払って分割の権利を
購入しているのです。

ざっくりとした説明ですが、分割払いの権利のことを
「期限の利益」言います。

借りたお金を金利（利息）を払っている限り
分割で返す権利を持ち続けることができます。

しかし・・・

返済が1回でも遅れると
分割払いの権利はなくなり、一括で返済せよ。
こうなるのです。

これは、銀行と交わした住宅ローンの契約書。
金銭消費貸借契約（略して金消契約といいます）
といいますが、こちらの契約に定められています。

よく、3ヶ月とか半年遅れないと大丈夫と思っている方がいらっしゃいますが
金消契約では3回とか6回延滞とは記載されていません。

1回延滞でも、全額一括返済義務が発生してしまうのです。

銀行が一括で返済を要求する理由はこの金消契約にあります。
一括返済を要求してきた場合、「今後分割で支払う」という交渉は
かなり厳しくなります。

何故なら、銀行はあなたから返済がなくても
保証会社から一括で返済してくれるからなのです。

保証会社が一括で返済することを、代位弁済といいます。

保証会社が一括で建替えた後は、もちろんあなたの
元に請求が来ることは言うまでもありません。

任意売却は一括で請求が来たけれど、売却しても
一括で払うことが出来ない場合に有効な手段です。

一括返済しなくても良い方法がないか無料相談をしてみる