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杉山善昭

不動産任意売却の専門家

杉山善昭(すぎやまよしあき) / 不動産任意売却コンサルタント

有限会社ライフステージ

コラム

所有者が認知症の場合の任意売却

2011年9月15日 公開 / 2013年1月26日更新

テーマ:任意売却

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 任意売却

千葉市の物件の任意売却相談がありました。
お話をうかがうと、ご相談されたのは息子さん。

住宅ローンの返済でお困りになっているのは、お父様。

ご事情をうかがうと、残っているローンの残高は少ない。
物件も聞き取りする上では特段問題なさそう。
それなのに、銀行は任意売却を渋っているという。
不思議でした。

電話で話していても、事情を把握しづらいので
「では所有者であるお父様と●●さん(ご相談者)と三人で
善後策を練りましょう」とお話をした段階ではじめて謎が解ける。

「実は父は認知症なのです」

な、なるほど、、、

それで納得。
確かに認知症では銀行も任意売却には非協力的になる。
跡で揉め事が起こらないように、競売にしたがる気持ちはわからなくもない。

でも債権額から勘案しても、競売は得策とは思えない。

認知症になった所有者が直接不動産を売却することは
基本的に難しいのです。

仮に売買契約を締結しても、最終的な引渡しをする段階で
登記の名義変更をする司法書士に、所有権移転手続きの否決を
される可能性があるからです。

「本人の意思が確認できません」と言われる危険性があるのです。

このケースでは認知症がどの程度進んでいるか
確認する必要があります。

日常的なやりとりが十分にできるのか?そうでないのか?

十分やり取りできない場合は成年後見人制度を申請して
不動産を売却するしかありません。

東京都では成年後見人の手続きがかなり短時間でできるそうですが
千葉県はどうでしょうか。
神奈川も結構遅いと聞きます。

競売の手続きは自動的に進んでしまいますがね。

やはり時間との戦いです。


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杉山善昭

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杉山善昭(有限会社ライフステージ)

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