マイベストプロ北海道
沢田寿晴

企業も人も元気にする“人”に関する課題改善を目指すプロ

沢田寿晴(さわだとしはる) / 特定社会保険労務士

社会保険労務士法人WORKid(グループ会社:合同会社WORKid Next)

コラム

部下育成『考える』習慣を創るには!?

2024年3月12日

コラムカテゴリ:ビジネス

WORKidの沢田です(^^)

本日は部下育成の1つ

考える習慣の創り方
について書いてみます

「スタッフ(部下・上司)が
 全く考えていない!」

なんていう

相談を受けることがあります

これは年々増えている
課題ではないでしょうか?

大きな原因としては
『インターネットの普及』
です

わからないこと
があれば

検索すれば
すぐに出てきます

加えて
チャットGPT
によるAIの進化

考えなくても
だいたいの答えが
出てくる時代です

とても便利な
世の中ですね

ただ・・・

便利は人間の退化を
招くもので

考えなくていいから
考える習慣が実につき
づらくなっているのです

だから何かあれば
全て「ググる」笑

または人に聴く

という選択肢
しか出てこないのです

だから自分一人で
判断しなければ
いけない状況で
判断を誤ることが
多々出るのです

笑い話のような
本当の話し

あるビルの会議室で
会議をしていました

その時紙で配布が
必要なものが出たので
新入社員に
「ビルの向かいにある
 コンビニでコピーを
 取ってきて」

と依頼

新入社員は
「わかりました」
と出かけていきます

ところが

10分経っても
20分経っても
戻ってきません

上司が心配で
観に行くと
ビルの一階で
立往生していました

上司が
「どうした?」

と聴くと

新入社員は
「雨が降っていたので、
 止むのを待っていました・・・」

とこんな話が
本当に起きるのです(^^;

もはや適切な判断が
一般的にある仕事の
モラルと大きく
かけ離れて
きている状態です

これからは
こういうことが
当たり前に
起きてくる
と会社は
思わなければ
いけません

考える習慣がないから

ただ反面、
会社で「考える習慣」
を実に着けさせる
取り組みをしていくと

だんだん
「考える習慣」は
実につくものです

ではどうやって会社で
考える習慣を実に着けて
もらうかというと

答えはシンプル

『質問返し』

をしていくことです

例えば

「この仕事どうすれば
 よいですか?」

という質問が来た時

大抵の人は

「その仕事はこうで
 ああでこうなるよ」

と伝えてしまいがちです。

そこを質問に変える
だけです

答えは

「どうしたらいいと思う?」

です。

これをことあるごとに
徹底していくと

そのうち

「これって○○とする
 ものだと思いますけど
 それでよいですか?」

と自分の考えをもって
持ってくるようになります
(当然個人差はでます(^^;)

このように
自分の考えもなく
何でも聴けば良いと
思う人が多いので

「聴くだけだと
 答えは与えないよ」

という対応をこちらが
行えば、考えざるを得ない
わけです

これを繰り返していくと
習慣化されやすくなります

ただ1点課題が・・・

それは

上司が忍耐強くある
必要が出てきます

単純です

上司も上司で
教えた方が
早くて楽だから
教えてしまうのです

質問返しは相手の
回答を待つので
出てくるまで待つ
違ったら訂正する
などの対応をするので
時間がかかります

なので、自身が多忙だ
と思っている
上司ほどできない
傾向にあります

本当は質問返しして
言って考える習慣を
実につけさせて
いったほうがゆくゆく
上司は楽になれる
のです

しかしなかなか
そうはならない

目の前の仕事に流される

『マネジメントは忍耐』

が質問返しには
ピッタリです(笑

ぜひ、全てとは
言いませんので
できる限り
質問返しを意識して
部下育成をしていくと
考える習慣が
出来上がっていく
ので

上司⇒部下
親⇒子
先輩⇒後輩

など

教えていく場面では
意識していきたいですね

この記事を書いたプロ

沢田寿晴

企業も人も元気にする“人”に関する課題改善を目指すプロ

沢田寿晴(社会保険労務士法人WORKid(グループ会社:合同会社WORKid Next))

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