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EVシフトで懸念される中小製造業の受注減対策は?EVビジネスをモノにする方法とは?

2024年4月29日

テーマ:中小製造業の生き残り策

コラムカテゴリ:ビジネス

今後、中小製造業にとって、EVシフトによる受注減が懸念されています。
その危機感を乗り越えるために必要な方策は何でしょうか?
以下の内容について解説します。
 1.EVシフトに対応するために必要な方策
 2.部品加工企業の事例
 3.BtoBマッチングサイト

EVシフトは、自動車産業の構造変革をもたらす大きな動きです。中小
製造業にとっては、受注減や技術革新の遅れなどの課題がありますが
同時に新たなビジネスチャンスも生まれています。

1.EVシフトに対応するために必要な方策
そのためには、以下のような取り組みが必要だと考えられます。
(1)新たな顧客や製品の開拓
EV関連の部品や設備の需要が高まる中で、既存の技術やノウハウを
活かして、新たな市場に参入することが重要です。

(2)新たな技術の開発
EV化に伴って、軽量化や高効率化などの技術的な要求が高まります。
そのため、改善や研究開発を通じて、新たな技術を磨き上げていく
ことが必要です。

(3)新たな事業の模索
EV化だけでなく、脱炭素化やデジタル化などの社会的な変化に対応
するためには、既存の事業にとらわれず、新たな事業を模索すること
が必要です。

以上のように、中小製造業は、EVシフトをピンチではなくチャンスと
捉えて、柔軟に対応していくことが求められます。

2.部品加工企業の事例
それでは、例えば部品加工業者は具体的に何から始めれば良いでしょうか?
実は、部品加工業は今、大きなチャンスが到来しています。
なぜなら今、大手企業では「国内回帰」「サプライチェーン再編」が
盛んにおこなわれています。

ある大手メーカーは、中国の会社に部品加工を依頼していました。
しかし、会社の方針として「国内調達への切り替え」が打ち出された為
前述の様な話になったのです。

部品加工業の新規開拓にとっては追い風です。
この2024年の重大テーマは、いかに「EV 関連市場」あるいは「脱炭素
市場」から、仕事を獲得するか、リピート顧客をつくるか、ということ
ではないでしょうか。

以下にG工業の事例を紹介します。
関西に本社工場を置く、機械加工業のG工業(従業員24名)では、
かねてからデジタルマーケティングに取組んできていますが、ここ半年
間くらいに「EV関連」「脱炭素」関連の案件が数多く入ってくる様に
なりました。

先日も誰もが名前を知っている大手メーカー(東証一部上場)から
引合いが入り、わずか2週間ほどで新規受注を獲得することができま
した。G工業は、この大手メーカーとは全く取引もありませんでした
し、まったく接点もありませんでした。
しかも、この大手メーカーは一度もG工業の工場見学もしていません。

G工業の社長が「新規受注はありがたいのですが、工場見学とかしなく
て大丈夫ですか?」と聞いたところ、この大手メーカーの担当者は
「いえ、御社の技術情報サイトやYoutubeチャンネルも拝見しましたが
安心してお仕事を任せられる会社だと判断しました」ということでした。

ちなみに、この大手メーカーは、EVシフトに対応する為、とにかく
急いで対応ができるサプライヤーを探したかった、ということです。

G工業が取組んできたデジタルマーケティングそのものは、それほど大き
な投資が必要なものではなく、例えば「課題解決サービス」をうたった
サイト開設に必要な費用はせいぜい100万円ほどの費用で済みます。
Youtubeチャンネルの開設に至っては無料です。

上記のように1社でもよいので大手リピート顧客が獲得できれば瞬時に
元が取れてしまいます。

3.BtoBマッチングサイト
それでは、以下に自社の製品やサービスを受注につなげるためのBtoB
マッチングサイトをいくつか紹介します。

(1)Bizloop サーチ
 Bizloop サーチは、商品やサービスを無料でPRできる検索サイトです。
 会員登録して必要な情報を入力すると、自動的にSEO対策したページ
 が生成され、そのページを見た人からの問い合わせを受け取れます。

(2)ビジネスチャンス・ナビ
 ビジネスチャンス・ナビは、官民の入札情報などを集約した受発注取引
 マッチングプラットフォームです。

(3)Biz-Create
 優れた技術・製品・サービスを有し、受注先・発注先、業務提携先等
 の開拓を、サイト上で独自に行うことが可能

(4)Web幹事
 Web制作に特化したBtoBマッチングサービス

(5)Linkers Sourcing
 リンカーズは、全国の産業コーディネーターや中小企業ネットワーク
 リンカーズ独自のネットワークを活用して最適な技術パートナーが
 見つかるBtoBマッチングサービスです。ものづくり業界が抱える
 共同研究や共同開発、試作設計、プロセス改善などのあらゆる悩み
 をスピーディーに解決してくれます。

(6)比較biz
 比較ビズは「お仕事を依頼したい人」と「お仕事を受けたい人」を
 無料で繋ぐ、日本最大級のマッチングサイトです。

これらのサイトを有効活用して、少ない投資で、ビジネスチャンスを
拡大して頂きたいと思います。

この記事を書いたプロ

濱田金男

ものづくり現場の品質管理、人材育成のプロ

濱田金男(合同会社高崎ものづくり技術研究所)

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