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コラム
上司とのコミュニケーションの取り方
2023年4月24日
「指示の受け方」と「ホウ・レン・ソウ」(報告・連絡・相談)は大変基本的なことですが、これがうまく機能しないと、会社や社会からは評価されません。ビジネスパーソンにとってとても重要な、「指示の受け方」と「ホウ・レン・ソウ」のポイントを学び、上司・先輩に信頼される部下になりましょう。
1.上司の指示の受け方
まず、指示を受ける際に重要なのは、5W3Hを意識して指示内容を理解することです。
(1)上手に指示を受けるポイント
指示された仕事は、終了後の報告によって完了となります。
①上司に呼ばれたら「はい」と返事をして、業務をいったん休む。
②メモの用意をして、上司の元へすぐに行く。
③メモを取りながら、最後まで指示を聞く。
④上司の指示が全て終わってから、疑問点や不明点を尋ねる。
⑤無理だと思ったら、安請け合いせずにやり方を相談する。
⑥指示内容をまとめて、復唱して確認する。
指示内容を早とちりして誤解がないようにしましょう。指示を受けてから仕事に取り掛かる際は、疑問点などの不安材料があれば、それらは十分確認する必要があります。自分が理解、納得して業務を遂行するためにも、正しい指示の受け方が大切なのです。
(2)命令は5W3Hで受けます
Why なぜそうするのか?(理由)
What 何をするか?(目的・目標)
When いつまでに?(期限・約束の時間)
Who 誰が、誰に?(担当・分担・顧客)
Where どこで?(場所・行き先)
How どのような方法で?(方法・手段・仕上げ方)
How much いくら?(費用)
How many いくつ?(数量)
2.報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)のポイント
報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)は、会社の上司にとっての精神安定剤であり、信頼関係を構築するためのビタミンです。
(1)報告とは
上司への報告も「指示の受け方」と同じように、あらかじめ5W3Hで要点をまとめ、メモにして、報告漏れのないように気を付けましょう。業務が長期にわたる場合は、必ず定期的に中間報告をしましょう。上司は部下の進捗状況が把握できないと、大変不安に思うものです。
定期的な上司への報告は、アドバイスを頂戴したり、上司を安心させるメリットがあります。悪いことほど速く報告して、速く対策を立てましょう。問題解決の対応が遅れると、命取りになります。
上手に報告するポイントは以下の通りです。
①業務が終わる前と中間のタイミングで、上司に尋ねられる前に必ず報告をしましょう。
②結論から先に述べましょう。次に理由、経過の順に要点をまとめて報告しましょう。
③自分の意見、推測、反省点などは、報告の最後に付け加えましょう。
④記録に残すために、報告書は報告と同時に報告するか、報告後すぐにメールします。
(2)連絡とは
実際業務で起きたことや起こっていることを伝えるのが報告です。そして連絡は、これからの予定を伝えたり、確認したりすることです。どんな些細なことでも上司に連絡をして、未然にトラブルを防ぎましょう。
連絡を通して上司と情報交換をすることによって、情報がアップデートされて、業務を効率よく遂行することができます。そして、クライアントとの対応やサービスをより良くすることが可能になります。連絡はマメにしましょう。
(3)相談とは
業務上の疑問点や不安に思っていることなどを、上司や先輩に聞いていただき、アドバイスしてもらうことです。忙しい時間を割いて相談に乗っていただくため、上司の都合を最優先して、話し方、言葉遣い、真摯な態度、低姿勢に十分に気を付けましょう。
上手に相談するポイントは以下の通りです。
①自分の考えを述べる際、断定的に話すのではなく、相手にお伺いを立てるように話すこと。「私は○○と思うのですが、部長はいかが思われますか?ご意見を頂戴できれば幸いです。」
②自分とは違った様々な意見を頂戴し、それらを集約し、吟味し、視野を広げてから判断解決をすること。
③上司・先輩は、自分よりも多忙なはずです。「お忙しいところ、ご相談に応じていただき、誠にありがとうございます。」と必ず低姿勢で、心を込めてお礼を述べましょう。
3.上司とのコミュニケーションの実践
【演習】
あなたは、会社の重要なセレモニーで使う、製品の発注担当です。あなたは誤って、納入業者に納入希望日をセレモニーの後の日にして、製品を注文してしまいました。今日の業者とのやり取りで、連絡ミスをしていたことが分かりました。あなたはどんな行動をとるべきでしょうか?
4.まとめ
仕事は「指示・命令」から始まり、終了後の「報告」で完了することを認識しましょう。報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)のコミュニケーションは、上司と部下の信頼関係を構築し、会社が機能するための基礎となります。
【演習解説】
あなたの取るべき行動の例を解説します。
①まず上司に報告します
・自分の連絡ミスであったことを伝えます
・もし納入業者に落ち度があった場合はそのことも伝えます
②上司や先輩に相談します
・良いアイデアがあるかもしれません
③納入業者に連絡します
・製造予定を早められないか依頼します
・必要があれば追加費用の可能性も聞いておきます
・部分的に繰り上げ納品ができないか聞いておきます
④上司に納入業者と話した結果を逐次連絡し、指示を仰ぎます
・納期が間に合うかの状況
・追加費用の件
・分割繰り上げ納品の数量とスケジュール
⑤③と④を繰り返し、問題解決に努めます
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