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コラム

マシュマロチャレンジ

2022年11月16日

テーマ:社員研修

コラムカテゴリ:ビジネス

 私が行う研修では、ゲーム要素を取り入れたものも行っています。パスタ、テープ、紐、そしてマシュマロという簡単な道具で行う「マシュマロチャレンジ」というゲームがあります。
 
 マシュマロチャレンジとは4人から成るチームが20本のスパゲッティとテープとひもを90センチずつ、それとマシュマロを使い、高い自立式の建造物を作る遊びです。最後にマシュマロを一番上に乗せなければなりません。

 このゲームを行ったビジネススクールの新卒者は幼稚園の新卒者より成績が良くないという結果が出ています。ビジネススクールの新卒者がうまくいかなかった原因は、実際に作業を開始するまでの計画や主導権争いに時間を取られてしまったことです。幼稚園児はその逆で、始めから作業にとりかかり、何度も失敗をし、試作品を繰り返し作ることで、結果的にはいい成績を残しています。幼稚園児は知らず知らずのうちに反復型プロセスを実行していたのです。

 マシュマロチャレンジで実際に良い成績を残しているのは建築家やエンジニアです。きちんとした知識のある専門家が一番高い成績を出しています。
 自分がその道の専門家でないのなら、あれこれプランを考えるよりも、実際に作業を始め、何度か失敗を繰り返して、その経験を生かしながらゴールを目指すというやり方の方が結果的にうまくいくのではないでしょうか。

 頭のなかで考えすぎてしまう方は、自分の物事の進め方をこのマシュマロチャレンジを通して考え直してみてはいかがでしょうか。
 ゲームを通じて、様々な気づきがあります。

  • 役割分担の大切さ
  • 時間配分の大切さ
  • チャレンジ精神の大切さ
  • 計画性の大切さ
  • パスタの脆さ
  • マシュマロの重さ

 これ以外にも、実際の現場活動での重要なヒントやPDCAサイクルの効果など、様々な気づきがあります。限られた時間、リソースを使って、どれだけ高い結果を残せるのか。こうしたところを本質とするマシュマロチャレンジはビジネスにおけるチームビルディングを学ぶのに、とてもいい題材です。
 自分たちのビジネスやプロダクトにおいてマシュマロは一体何に当たるのか、そうしたことも意識しながら、日々の業務に取り組んでいただくことが期待できます。

この記事を書いたプロ

下裏祐司

事業と社員の成長を導く企業活性化コンサルティングのプロ

下裏祐司(株式会社飛泉)

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