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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

ビタミン摂取でうつの危険低下?

2016年1月26日

コラムカテゴリ:医療・病院

 おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ビタミン摂取でうつの危険低下?」という報告です。

 カナダの聖フランシスコ・ザビエル大学の研究者らは、地域在住の健康な高齢男女について、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取量と3年間のうつ病発症率との関連を調べた。その結果、食物からのビタミンB6摂取量が多い女性とビタミンB12摂取量が多い男性は、うつ病の発症リスクが低いことを報告した。
 主な結果は以下のとおり。
・被験者は1,368人、74±4歳、女性50.5%であった。
・3年間に170人がうつ病と診断された。
・食物からのビタミンB6摂取量が最高三分位値の女性はうつ病を発症する確率が43%低かった。ただし、エネルギー摂取量で調整後、影響は減弱した。
・食物からのビタミンB12摂取量が最高三分位値の男性では、うつ病リスクが低かった(危険率0.42倍)。
・検討により、食物からのビタミンB6摂取量が多い女性においてうつ病リスクの低下を示す証拠が示されたが、総エネルギー摂取量に依存するものであった。
・一方、食物からのビタミンB12摂取量が多い男性では、エネルギー摂取量にかかわらずうつ病リスクの低下がみられた。

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