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コラム
禁煙で20年寿命延長?
2014年1月17日
米国では、1964年以降に実施されたタバコ規制により、800万人の早期死亡が回避され、平均寿命が約20年延長したと推定されることが、イェール大学の研究者らの検討で示された。研究グループは、1964年以降に実施されたタバコ規制との関連において、喫煙関連死低減のモデルの確立を目的とする調査を行った。
1964~2012年における喫煙関連死亡数は1,770万人と推定された。これは、タバコ規制が実施されなかったとした場合の喫煙関連の早期死亡数よりも800万人(男性530万人、女性270万人)少なく、タバコ規制の成果と考えられた。
タバコ規制により救済された総生存年数は1億5,700年人で、平均19.6年と推定された。40歳時の平均余命は男性が7.8年、女性は5.4年延長し、そのうちそれぞれ2.3年(30%)、1.6年(29%)がタバコ規制によると推算された。
著者は、「タバコの規制により、800万人の早期死亡が回避され、平均寿命が19~20年延長したと推察される」とまとめ、「タバコ規制は公衆衛生学的に重要な成果を挙げているが、今後も、全国的な死亡者数に及ぼす喫煙の影響の低減に向けた努力を継続する必要がある」と指摘している。
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