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コラム
「投信で損失 個人で半数」という記事から雑感
2018年7月5日 公開 / 2021年2月3日更新
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
7/5の日経新聞朝刊に「投信で損失、個人で半数」という見出しの記事がありました。
内容は全国の都銀・地銀などの「銀行で投資信託を購入」した個人全体のなんと46%の方が運用利回りがマイナスになっていたというもので、更に驚いたのが損失率が10%を超えた方全体の35%!!
途中で嫌になって売却した方も多いと思いますから、それらもいれた本当の数字でいくともっと酷い結果なのでしょう。
衝撃ですね!やはり資産運用なんてギャンブルだ!と思った方もいるかと思います。
しかも投資期間は分かりませんが、今年3月末でのデータなので、アベノミクス効果もあって2011年から株価が約3倍にもなった中での成績です。一体どんな売り方をしたらこうなるのか!?と思いながら記事を見ていくと、この結果も当然!という内容でした。
その内容とは、
①「短期投資」
銀行で投資信託を買った方が、その買った投信を保有している期間が短い!
記事中にもありますが、長期保有するほど損失が出にくい結果となっていますが、販売手数料が目当てなのか短期で売買させている傾向があります。
②「毎月分配型を買(売)っている」
銀行では毎月分配金が受け取れる「毎月分配型」の投信を販売している(金融庁からの規制により最近は売らなくなったようですが…)ケースが多いので分配金が過度に支払われるタイプだと複利運用できず運用効率的にも悪くなりますが、元本から分配金を出すことにも繋がり損失は出やすくなります。※とはいえ、年金暮らしの方がその仕組みを知った上で活用する分には全く問題ありません。あくまでも金融商品は目的に合っているかが大切です。
の2点でした。
とはいえ、私は銀行だけの責任とは思えません。
まず、日本には金融教育が足りない(というかないに等しい)ので、保険やローンも含め金融商品知識を持っていない方が多いこと。
また、一般的に「銀行員」を妄信される方も多く、実際投信の運用報告書を見ながら「この分配金は元本から出ていますよ」と解説したにも関わらず、「いや、銀行がそんな商品を俺に売るはずない!」と言って信じてもらえなかったこともあります。
※残念ながら、信用度がファイナンシャルプランナー<<<<<<<<<銀行員の世の中です(汗)
ですから、自分の大切なお金で資産運用をしようと思うなら、自分でもある程度は勉強をした方がいいです!
また、金融商品は「目的を達成する道具」です。
ですから、「目的」をはっきりさせてから商品を選びましょう!
目的も漠然としているし、金融知識もあまりないという方や、プロに相談しながら一緒にしたいという方は、私のような独立系FPに相談されることをお勧め致します!
今日もありがとうございます。
土田
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