- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
家の老化⑧~接着剤について
2018年6月5日
ずいぶん前に接着剤の本を読みました。
その本には接着剤の強度、耐久性というのはよく分からないと書いてありました。接着剤の能力を最大限に上げる状態で施工すれば実験データに近い力を発揮します。しかし、実際には、温度、湿度、ホコリ、貼り付ける材料の状態などが影響するため、現場で施工してどこまで信頼できるか分からないということでした。つまり、接着剤の能力は接着する時の状況に左右されるということです。その影響からか接着剤について、いつ取れるのか分らない、いつまで大丈夫だろうかと思っています。
それに比べ、釘やビスは折れるか錆ついて強度がなくならない限り固定された状態が続きます。目視などで接着剤より状態が分ることがあります。
最近はほとんど見ませんが合板の接着が悪く、合板の層がはがれている製品が以前はありました。また、雑誌で集成材にヒビのような割れのできた写真を見たことがあります。改良されて以前よりこういった欠陥材料は減っていると思いますが、接着不良は絶対になくなることではないと思います。
③に書いた昔の材料の木や土は水分が抜けていくことで細かいヒビが入ってきますが、強度には関係ありません。むしろ、材料の中の水分が抜けることで強度が上がります。現代の材料と逆です。
次回は、『家の老化⑨~水が鍵』です。
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------
関連するコラム
- 家の老化③~土壁の厚み 2018-05-15
- 家の老化②~昔の家は 2018-05-11
- 家の老化①~壁がボロボロ 2018-05-08
- 家の老化⑩~水が鍵2 2018-06-15
- 家の老化⑦~現代の材料に共通していること 2018-06-01
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。