耐力壁の配置について⑭~L型配置の壁について

鈴木敏広

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テーマ:家の構造について

⑬でL型配置の壁について書きました。今回は私の経験からの考えです。どこかの大学とか実験施設で実験したデータに基づいたことではありません。

現在の耐力壁の計算は⑬に書いたように平面図上のX方向Y方向に分けて考えます。各階XとYの2方向計算しますから、2階建ての住宅では1階のX、Y方向、2階のX、Y方向と計算し、各階でX 、Y方向の低い数値が基準を超えるようにします。計算では、X、Y方向で分けて計算するので下の図の→のようにX方向に力がかかるとき、抵抗する(計算する)のはX方向の壁だけでy方向の壁は計算しません。

耐力壁⑫

上図のように→方向から力が掛かった時、Y方向の壁が全く抵抗しないとは考えられません。

耐力壁⑫-1

なぜなら耐力壁は紙のように薄いわけではなく、柱の大きさ以上の厚みがあるからです。厚みのあるものが無抵抗とは考えられません。そう考えるとLやTに配置した壁はより耐力壁が変形しにくくなると思います。ですから、計算上は同じですが⑪に書いたような絵ではL型配置の方が地震に対して抵抗力があると私は思います。
何年か経ったら、地震力に直角方向の壁でも厚みがあるので強度があるとして計算され、T型、L型の壁の評価は変わるかもしれません。

実際の地震力は計算のように建物のX又はY方向から必ずかかるわけではなく、むしろ斜め方向からかかると考えた方がいいと思います。そう考えると-やIに配置する壁よりもLやT型に配置した壁の方が強度は高いと思います。


次回は、『耐力壁の配置について⑮~天王寺屋棟梁の言葉』です。


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