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コラム
家の老化⑫~下地材が傷む
2018年6月22日
①に書いた壁がボロボロしているのは①に書いたように上塗り材だけです。上塗りを塗りかえればまた何十年も持ちます。無垢の木材も色は変わっていきますが、傷んでいるわけではなく、材料としての能力が落ちたわけではありません
ところが、⑥に書いた最近の材料は⑪に書いたように湿度(水)に弱く、徐々に傷んでいきます。もちろん、部屋の形、広さ、風の通り具合など様々な条件で劣化の進み具合は異なると思います。また、生活の仕方も大きく影響し、冷暖房を常時使用する部屋は、温度や水蒸気の差により傷みが早くなると考えられます。
そうして傷んでいくと、合板や石膏ボードは⑨に書いたように下地材としての能力は落ちていきます。傷みがひどくなれば下地材の合板や石膏ボードから変えないと仕上げできません。土壁や木材のように表面の事だけで済まないのです。
②に土壁は時間がかかる工事と書きましたが、塗って乾かす時間がかった分、湿度変化に強く、長期間性能が落ちない材料なのです。現代の材料は、部屋の使用状況によって異なりますが築30年すれば、下地材からめくって張り替えないといけなくなると思われます。
⑩に外装材の窯業系サイディングが25年で張替えと書きましたが、内装材も同様なのです。
次回は、『家の老化⑬~現代の家はいつまで… 』です。
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