①ステイホーム疲れ・オンライン疲れなど新型コロナの影響でストレスを溜めない為の心の健康法その①
前回より新型コロナウイルス対策についてお届けしておりますが、今回は予防の話ではなく『感染後の体のケア』についてお届けしております。
予防がもちろんいちばん大切なのは間違いないのですがこれだけ感染することが普通のことになってきた今、風邪やインフルエンザの感染後と同じように新型コロナウイルスも感染した後にどんな養生が必要なのか?
ということをもっと知っておくべきだと思います。
予防と養生は中医学の得意とするところ。
感染によりカラダがどんな風になってしまうのか?
体の機能を正常に戻すためにはどんなことが必要なのか?
詳しくは前回の内容をぜひご覧いただけたらと思います。
今回は
改めて今こそ知っておきたい感染後の新型コロナ対策〜後編〜【漢方的セルフケア】
#漢方的セルフケア
☆新型コロナ感染で不足する『気』と『陰』を補うには
前回より新型コロナウイルスの感染後のカラダのケアについてお届けしております。
前回の最後では感染により漢方では『元気と潤い』この2つを主に損ねてしまう、ということをお伝えしました。
インフルエンザもそうですが新型コロナウイルスのような高熱が出てしまう感染症のあとは
『気陰両虚』(きいんりょうきょ)
と言って元気と潤いが両方不足した状態になってしまうと中医学では考えます。
体のケアとしては潤いを補うのは甘酸っぱい果物などがおすすめです。
果物は糖分でカラダの元気、漢方で言うところの
『気』
を補いながら水分とミネラルでカラダの潤いも補ってくれます。
はちみつレモンやはちみつにつけた梅干し、酢の物などの甘酸っぱいものでも良いでしょう。
生活面で気をつけてほしいのが
お風呂やサウナです。
『元気になったから』
とすぐに長風呂したり、サウナに入りすぎてしまうと失った潤いを発汗で消耗してしまうので、体調が本調子になるまで
ここは人により差がありますが、少なくても改善後1週間ぐらいは長風呂をしたり、サウナでガンガン汗をかいたり、ジョギングなど大量に発汗するような運動は避けておきましょう。
そして潤いと一緒に消耗するのが何度も登場している
『気』
です。
気は元気のもの、生命力の源なので、当たり前ですがしっかり睡眠をとってカラダの元気を充電しておきましょう。
気を補う食材はなんと言っても『ご飯・お米』です。
胃腸もまだ弱っていると思うので、できればお粥のような消化の良い状態でご飯を食べたり
じゃがいもや山芋などのイモ類も気を補ってくれるので、こちらも柔らかく似たり、火を入れて食べましょう。かぼちゃもおすすめです。
ご飯やイモ類などに多く含まれる糖質、糖分は疲労時は素早くカラダのエネルギーとなるので先ほど紹介した果物などと合わせてしっかり取りましょう。
☆元気と潤いを補う食養生
果物で新型コロナ感染中や感染後におすすめなのがメロン、スイカなどウリ科の植物です。
ウリ科の野菜は清熱作用と言って熱を冷ます働きと水分を豊富に含みカラダを潤す働きもあります。
潤わせながら熱も冷ますので、感染中はもちろん、予後の時期も上手に活用すると良いでしょう。
もう一つおすすめなのが『はちみつ』です。
はちみつは非常に素晴らしいエネルギー源で元気を補ってくれます。果物や飲み物に入れたりして色々と活用すると良いでしょう。
☆感染後の予後を良くするためには?
そしてコロナ感染後の回復を良くしておくためには日頃から
元気不足の気虚
血行不良の瘀血
カラダに余計な湿気と熱が溜まっている湿熱
このような状態にカラダをしておかないことが大切です。
この3つの状態は健康状態を非常に損なうので、様々なコロナの後遺症が起こりやすくなります。
新型コロナウイルスの感染で特徴的なのが
『血管内皮細胞の炎症』
が起こることです。
血管内皮細胞の炎症は簡単言うと微小循環障害です。
微小循環の血行不良は体の中の細かい血管の流れが悪い状態ですから呼吸器、心機能、脳機能、神経系など様々な不調を感染中や感染後に起こすことがあります。
そのような症状を起こさないためには日頃からはもちろん、感染後も血液の流れがスムーズになるような
『瘀血対策』
をしておくことが漢方では大切と考えます。
食養生では
玉ねぎ、ニラ、らっきょう、ニンニクなどのネギ科の野菜
これらは血液の流れを整えてくれると薬膳では考えるので、香り付けで上手に使ったり、柔らかく煮込んで消化の良い状態で食べたりしましょう。
果物だと瘀血対策は今が旬の
『桃』
がおすすめ。
お茶だと紅茶がおすすめで黒糖を入れて飲んだりするとミネラルで血液の質も良くなるのでとってもおすすめです。
冷えとストレスは血流を悪くする2大要素。
暑い時期なので冷え対策は下半身中心にアツアツにする必要はないので、バスタオルや薄手の布団などを寝る時にお腹中心にかけて活用したり
冷房を使いながらでも日中は靴下を履いたり、くるぶしを出さないようにしたりして腰から下はできるだけ冷やさないように気をつけましょう。
僕らは生きている限り病気になることは避けれません。
なので感染症も決して不注意でなるのではなく多くの場合仕方ないことです。
それだけに大切なのは病気になってもできるだけ早く元気なカラダに戻ることです。
病気のあとは
『もう大丈夫だろう』
っと見切り発車せずに
しっかり治し切ることが大事なので、ぜひ新型コロナに感染してしまった際はもちろんですが
どんな病気のあとでも頑張って病気を退治してくれたカラダをぜひしっかりといたわってあげてくださいね。
2回に渡り新型コロナウイルス感染後のカラダのケアについてお届け致しました。