適応障害とはどんな不調?心を養う漢方的養生法〜その1〜
今日のテーマは「カラダの疲れ」です。
カラダの疲れって肉体労働をしたり、運動をしたときにおこる、と思っている方が多いと思いますが果たしてそうでしょうか?
僕のところに相談に来てくれる方のご相談内容で結構多いのが「慢性的疲労感」
ようするになんかいつも疲れている、疲れが取れない、と言うご相談です。
朝起きたときからダルい、日中ももちろん眠いしダルい、家に帰っても家事など家のことをするのもちょっと横にならないとシンドい、起きていられない。。
こんなご相談がとても多いのです。
これ、完全に疲労ですよね。
でも、そんな症状を訴える方の多くは、実は肉体的な疲労を生み出すようなことはほとんどされていない、場合があるんです。
熱い中で屋外の作業をした、寒い時に外に立ちっぱなしだった、激しく運動したり、動きっぱなしだった、そんなときは疲労感があっても納得かもしれませんが
「疲れるようなことはしていないのに」
なぜ人は疲労するのでしょうか?
一日椅子に座っていても疲れるのはどうしてでしょうか?
それはズバリ「氣の疲れ」の場合が多いのです。
「疲れ=体力を使ったときだけ
ではありません
緊張する人と一緒にいたあとどっと疲れることありませんか?
気を使っても体力は消耗するのです
体力使っていないのに疲れるという方は気の使いすぎ」
というような内容のツイートをしてみました。
肉体疲労をするようなことをそれほどしていないのに疲れるのはこの「気」を使いすぎたから。
中医学でも「気」を消耗することは結果的に「血」や「精」といった生命力やカラダの源になるものまでを消耗すると考えますからこの「気」を消耗することはカラダの疲労につながると考えました。
中医学的にはこの気が消耗した状態を「気虚」といって力が無いから内臓下垂になったり、脱肛して痔になりやすくなったり、便をとどめておけないから下痢をしたり、
月経でない時に不正出血をしたり、気が消耗して力がないので汗が止められなくなり多汗症になったりといろいろな不調の原因となります。
西洋医学的に見ても緊張するような状態が長く続くと交感神経が常に優位になり、筋肉が緊張するのでずっと力んでいるようなもの。
この状態が続けば当然肉体疲労が出てきます。
務めているとき、上司との動向や社長動向などあったときは終わるまでガチガチに緊張して終わったあとドッと疲れたものです。
なので、運動もしてない、肉体疲労になるようなことをしてないのにカラダがダルい、という方はぜひ一度自分の環境を見つめ直してみてください。
そして気を補う養生をぜひ一つでも良いのでやってみてくださいね。
☆気を補う養生法
・とにかく睡眠
気の消耗はある意味頭の疲れ。
頭の疲れを唯一取る時間は睡眠なので寝不足しないように出来るだけ12時前、できれば午後11時には布団に入るようにしましょう。
・遅い時間に食事を取らない
遅い時間の食事は消化吸収にエネルギーを使うため、寝ているときの体力回復の妨げになります。9時以降の飲食は疲れているときは特に注意しましょう。
・定期的に深呼吸&ストレッチ
PC作業、車の運転も気疲れと同じように長時間の緊張を生みますから気疲れと同じ養生がオススメです。とくにオススメは長時間筋肉がこわばっているので「ゆるめる」こと。
深呼吸で息を吐くときは筋肉の力が緩みます。
また、カラダを伸び縮みさせる伸脚、前屈、上体そらしなどのストレッチは丸まっているカラダを伸ばし横隔膜を広げて良い酸素を入りやすくしてカラダをリラックスさせてくれます。
・夜はゆっくり入浴
度々出てくる養生法ですが入浴はおすすめ。温めの38℃〜40℃程度のお風呂にリラックス出来る程度の好きな時間でよいので湯船に浸かりのんびりしましょう。
肉体疲労が強いときは長風呂をすると体力消耗につながるので程々にするようにしましょう。
・気を補う食材を
米 山芋 大豆 鶏肉 きのこ類 ブロッコリー 豆腐 鶏肉 牛肉 人参 いんげん豆
など気を補う食材を積極的に食べましょう。
特にお米は最高の「補気薬」
気という字の旧字体には米が入っていますよね?
こんなエピソードからも薬膳ではお米は気を補うなんて言われていたので疲れているときは消化の良いお粥やご飯をよく噛んで食べて気を補いましょうね。
氣はあらゆるものの源です。
「元気があれば何でも出来る!」
はあながち冗談ではないんですよ(笑)
最近元気がない、すぐに疲れる、朝からダルい、そんな疲れが溜まっていて取りにくい方、ぜひお気軽にご相談ください。漢方等でお体のケアお手伝いします。
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