梅雨時の健康法①天気で体調が変わるのはなぜ?【山梨 漢方 さわたや薬局】
梅雨の養生法を今月はお伝えしております。
初回は『天候と健康』の関係について
前回はカラダの中がジメジメになると起こると考えられている『水毒・湿邪』という漢方的な考え方をお伝えしました。
今回は梅雨時にカラダの中がジメジメしないための食事についてお届けします。
【季節の食材にはちゃんと意味がある】
季節の物にはその時期にちゃんと食べる意味がある、と言われています。近年は季節に関係なく、一年中夏の野菜、キュウリやナスが食べれますが、このような野菜の真価が発揮されるのがこれからの時期なのです!!
この時期おすすめの食材は湿をとり、発散作用のあるしょうが、ネギ、サンショウなどを料理のアクセントで使うといいでしょう。冷奴に薬味をのせるのには美味しく食べる以外にもこんな意味もあったんですね!シソなどもオススメです。
【水毒になりやすい人は『カラダの水はけ』が悪い』】
湿がたまりやすい人の特徴として、水分代謝(余計な水分を体外に排出すること)の悪いことがあげられます。
水分代謝の悪い人は体内に湿を溜め込みやすく、湿気の多くなる時期になると頭痛や吐き気などを中心とした様々な症状により体調が悪くなります。
こういうタイプの方におすすめなのがお米、長芋、かぼちゃ、ナツメなどの胃腸の機能を補うものです。過剰な水分でダメージを受けた胃腸を元気にします。また、水分代謝の悪い方には利尿作用のある夏野菜、キュウリやゴーヤなどのウリ科の野菜や、苦い物は小腸の働きを助けてカラダの余計な水分を出してくれると言われています。
【注意したいのは当然『冷たい飲食』】
暑い時期の食事の注意点といえば、忘れてはいけないのが『冷たい飲食』。冷え冷えのビール、アイスクリームなどは夏の楽しみでもありますが、冷たい飲み物は、ついがぶ飲みしがちで、かつ胃腸を一気に冷やしてしまいます。
せっかく摂った水分を十分に胃腸で吸収できないため、夏でもできるだけ温かいものをすするように飲むといいでしょう。せめて人肌、常温のもので、内臓に負担をかけないようにしたいですよね。冷たい飲み物でも口の中にゆっくりと含んで、唾液を混ぜながら胃腸に入れていけば冷えることが少なく、冷たい食感も楽しめます。
がぶ飲みせずに、ゆっくりと飲みましょう。お子様などで唾液を混ぜる飲み方ができない場合は氷を舐めたり、酸味の飲み物(酸っぱいものはガブガブ飲めないので)などを使って工夫をしましょう。
【湿気に熱が加わると最悪です『油っこい・味の濃い』要注意】
カラダに湿が滞るもう一つのタイプとして注意したいのが、体内に熱をもっていたり、脂っこいものや辛いものが大好きなタイプです。
湿邪に熱がくっついたタイプの「湿熱」(しつねつ)タイプは、ネバネバのウンチやニキビ、ノドの渇きや口臭などの症状が出やすい要注意タイプですメタボリックな方に多いといえるかもしれません。
湿をとるキュウリやニガウリ、トマトなどを摂るようにし、お酒や脂っこい肉類を食べ過ぎて、体の中が熱帯雨林のような方ですね。注意しましょう!
暑い時期はただでさえ胃腸の弱る時期。それに加えて冷たい飲み物、冷たい食べ物、エアコン、朝晩の寒暖差など内臓機能と自律神経のバランスを崩すことがたくさんあります。注意しておきたいですね。
梅雨の養生法最終回は大切な水分のとり方についてです。
天気が悪かろうが、良かろうが、元気な方は影響を受けません。逆にちょっとしたことで体調を崩す方もいます。この違いは何でしょうか?
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