コラム
低容量ピルなども・個人輸入医薬品の危険性【山梨 漢方 沢田屋薬局】
2014年3月3日 公開 / 2021年3月2日更新
個人輸入という隠れ蓑
医薬品のネット販売が本格的に始まってきますが、安全面の議論については尽きることが無いような状況です。それと同時に、日本国内で正式に厚生労働省から認可された一般用医薬品(いわゆる普通に店頭で購入できる医薬品)ではなくて、海外からの個人輸入という隠れ蓑で本来は販売することが違法なものまで堂々とネットで販売をされている実情があります。
『価格が安い』『手軽に購入できる』『病院に行くのがめんどくさい』などの理由で使用する方がほとんどのようです。
沢田屋薬局では婦人科のご相談(不妊症・月経不順・月経痛・月経前症候群・更年期障害)が非常に多いのですが、そのような症状の『治療』で使われているような医療用医薬品まで販売されていることがあります(個人輸入代行なので正式には販売に当たらないのかもしれませんが、便宜上、販売という表現を用いております)。
本当の【安心・安全】とは?
その中でも最近までは『安全、安全』と言われていた『低用量ピル』なども含まれており、月経痛がひどい方や、生理を遅らせたい、避妊したいという方が手軽に使用して、大きな事故につながっていることがあるそうです。
低用量ピルは、安全と言われていましたが、ここに来て血栓症による死亡例が相次いで報告されれ、厚生労働省や日本産婦人科学会では医師や患者に対して注意を呼びかけています。
血栓症による副作用として、厚労省は月経困難症治療薬『ヤーズ配合錠』(バイエル薬品)で昨年1年間で3人が死亡したと公表しました。同様の成分を配合したピル約30品目についても、2004年移行服用者が血栓症で10人死亡しているという報告があります。
妊娠中や出産後12週間の人や、喫煙者の血栓症リスクはピル服用者よりも高いので、ピル服用による血栓症のリスクがそれほど高いとは言えませんが、きちんとした診察や服薬指導、副作用のリスクなどを知ったうえでの服用が必要だと考えます。
次回も続きます。
婦人科系の漢方相談は沢田屋薬局までお気軽にどうぞ。
詳しくはHPを御覧ください〜
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相談のご予約は・・・055−262−2030
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