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コラム

おりんの役割と意味【仏具のうんちく】

2015年8月28日

テーマ:仏具うんちく話

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

リンとは?

お仏壇と言えば誰もが想像する「りーん」と鳴らすもの。そうです。リンです。
リンとは漢字で「鈴」または「輪」と書きますが、木魚などと同じ梵音具のうちのひとつです。
「りーん」となる澄んだ音は極楽浄土まで響き渡り、仏の耳に届くと言われています。

リンとはもともとは禅宗で用いられていましたが、現在は全ての宗派で使われています。
形状は鉢形や壺形が多く、リンを置くリン台とリンを打つリン棒との一式で販売されています。

リンを置くリン台については浄土真宗には指定があるようですので注意が必要です。
この他にはリン布団という衝撃を和らげるものやリン棒を置くリン台というものを合わせて購入される方も多くいらっしゃいます。

また最近では、小型仏壇や自宅のインテリアなどに合わせたスリムなタイプとして、リンとリン棒とリン台が一体化したものもあります。
購入してから汚れや変色が気になってきたら、リン専用クリーナーで拭き取れば綺麗になります。お手入れは小まめにすると良いでしょう。

宗派によっての違いは?

先にも少し触れましたが、浄土真宗では決まりがありますのでそれをご紹介します。

まず一つが、浄土真宗本願寺派です。こちらの宗派では、六角形型かあるいは丸型のリン台を用意します。
そしてリンをリン布団の上に置きリン台に固定します。

次に真宗大谷派。こちらの宗派では、四角形型のリン台を用意します。リンは金襴輪という輪っかの上に置きリン台に固定します。

真宗大谷派ではリン布団の代わりにこの金襴輪を使います。
金襴輪というのは中心部が空洞になっている輪型の仏具で金襴が巻き付けられています。
これ以外の宗派は特に決まったものはありませんのでご自分の好きなものや仏壇に合ったものを選ぶようにしてください。

リンはどれでも同じ?

リンを購入する際に一番気になるのはやはり音色。
形や大きさで仏壇に合っているものを選ぶのもいいですが、やはり音色にも聞き心地の良さや好き嫌いがあります。

何度も買い替えるものでもないので、購入前に音色の確認もするようにしてください。
またインターネットの通販だと音は分からないので、できるだけお店に足を運んで確認してみてください。

ポイントとしてはまず、耳障りでないかどうか、音が割れてないかどうかを確認します。
リーンという音が綺麗に澄み切っているかどうかを感じ取ってください。
もうひとつのポイントは、その澄み切った音が余韻を長く残しながら静かに消えていくかどうかを確認してください。

音を出す際には上から叩かず横からリンの縁に沿って、軽く叩くようにすると良いでしょう。

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