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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

妻の思い込み、誤解、誤算

2021年2月26日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

私はどうも自分の年齢に、「大人的」な物が、追いついていないと思うのです。
子供の時は 50歳という年齢の人の事を、分別も判断力も知識もある大人と思っていました。
しかし実際自分がその年齢になってみると、何にも大人じゃないし、周りの大人もよく似たものです。
もちろん、お仕事の内容や、地位のある人は、尊敬すべき点があります。
でも、そういう尊敬すべき職業についている人も、くだらない事件を起こすことが、新聞紙面を賑わしています。
私は今、こうした男女問題を取り扱う仕事をしているのですが、その私が若い時は、自分より年上の人はみんな分別があり、40代の人たちは何等か、さとりを開いていて、仕上げっている人達と思っていましたので、男女のドロドロした事は、ちょっと、おかしい人が起こす事件だと思っていたのに、新聞の3面記事では、若い男女のドロドロと、あまり変わりません。
今朝のニュースも、65歳の男性が、元交際相手の女性を殺害したとか、どこかの議員さんが、女性とどうのこうのと、それまでの積み上げて来た信用も失うくらいの女性がらみの事件を起こします。
勿体ないなアと、私なんかは思ってしまうのです。
でも、それくらい、いくつになっても、男女の問題はついて回るのです。
つまり、一言で言うと、「枯れてない」という事です。
しかし、世間の常識は 「まさか、あの人が?」と、信じられないのです。
だから、どれだけしっかりした仕事をしていても、どんなに、大きな会社や、公的な仕事をしていても、そういうレッテルは関係なく、いくつになっても、女性問題を起こす人は、起こすのだという事を高齢になり、やっと周りを見て分かりました。
子供の時は 私の眼力は、子供としての観察と判断内でした。
だから、全く夫の浮気に気づいて来なかった人は、貴女の眼力が、幼いという事も言えます。
まして、何らかのフィルターをレンズに被せたまま、カメラを覗いていたとすると、貴女の見ている物は、フィルター越しなのです。
そのフィルターの正体を知り、レンズの曇りを拭きましょう。
自分の夫は、まさか、そんな浮気をするはずがないというのは、貴女の考え方にフィルターが掛かっているのです。
何なら、妻とでも、長年セックスレスで、夫は精力減退気味だから、そんなことをするバズがないと思うなら そう思い込まされているのが、フィルターです。
当然、寄る年波の精力や体力低下はあるでしょう。
でも、男性って、その精力減退は 男性としての自信を失うのです。
男性の自信は、仕事ととてもリンクしています。
だから、精力的に働くというのは、精力的に自分を「出来る男」という自信がないと、仕事もうまく行きません。
妻は、安定した暮しを望み、夫もバリバリ仕事をしてくれることを望むでしょう。
そして、生活の向上も望み、豊かな生活をしている時、あれっという何か違和感に気づくのです。
仕事も遅くまで頑張っていて、家庭では、もうヘトヘトの疲れ果てた身体で、帰ってきて、妻と会話も億劫そうな程、仕事に頑張ってくれている夫・・・・・・
これがフィルターなんだと思います。
こんなに、仕事に頑張ってくれている人が浮気なんてするはずがない・・・これがフィルターですよね。
そして妻とは、そうした疲弊した身体で、セクシーな事なんて出来っこない、という貴女のフィルター。
これが本当にそういう風に、頑張って、家族の為にクタクタになっている男性もいます。
でも、貴女の夫が、そうなのか、どうかは、分かりませんが、貴女が自分勝手なフィルターを通して夫を見ているとしたら、夫にとっても、浮気を隠せる事になるので、好都合なのです。
その上で、もう一つ、手厳しい事を言いますが、妻の貴女は自分がセックスに対して、苦手感や、嫌悪感があると、貴女の夫は貴女に対してそれを求める事は出来ません。
何なら、忙しく疲れた夫とは言え、妻にセックスを求めて来ない事が、貴女にとって、好都合であれば、まさに、夫婦共が、セックスの面では、意識は共有できていないという事になります。
貴女にとって、何故セックスは必要ないのか?
中には夫に求められてこなかったという方もいるでしょう。
でも、それは鶏が先か、卵が先か、の説と一緒で、貴女も、そのセックスライフを楽しめない人だとしたら、当然、夫もそれを感じる訳です。
貴女にとって、何故かは分からないけれど、セックスを必要としないとしたら?
まして、夫は男性として、仕事もバリバリ、そしてその自信の為に、セックスも必要という夫だったら、妻がセックスを軽視しているならば、もう、その部分だけでも、夫は貴女と意識の共有は出来ませんよね。
貴女は、夫婦にとって大切な事は、セックスじゃないかもしれませんが、夫が、それを1番と言う訳じゃなくても、セックスがとても必要となると、夫婦としての相性は、どうなるでしょうか?
でも、待てよ・・・・
妻の貴女は、もうとっくにセックスの面では、夫婦としては終わっているけれど、夫の心を、どう取り戻すのかというのが、妻の課題だと思っているなら、それは問題のすり替えです。
夫にとっても、妻にとっても、夫婦として、セックスが一番じゃないかもしれない。
でも、貴女の夫が、もし、浮気をしているとしたら、それはセックスを求めているからなのです。
妻の貴女が、いくら、夫の浮気は、深い関係じゃなく、心の浮気だと思うから、夫の心を取り戻すには、どうしたらいいか、なんて心の問題にすり替えるのです。
でも、夫と、浮気相手は、深い仲じゃないとか、或いは、もうすでに終わって過去の事とするなら、それは、夫もそういう風にごまかしている事を、貴女が、それを信じているという事です。
しかし、妻の貴女が何かの異変を感じたくらいの浮気なら、プラトニックであるはずがない。
逆にいうと プラトニックラブなら、厳密には不倫じゃないので、貴女が悩む必要はない。
でも、夫の心が離れているから、何とか、心を取り戻したいと悩んでいるなら、それこそが、問題を見えなくされているのです。
確かに心離れは寂しいものです。
でも、働き盛りの男性って、心だけで生きているのではないのです。
何も、心だけに鞭打って、仕事って成功しません。
貴女がどう考えようと自由ですが、良く働く男性って、女性の柔肌が必要なのです。
仕事を頑張ったご褒美は、セックスと、それを楽しみに仕事を頑張る男性が多いという事を知って下さい。
妻の貴女が、求める「夫の心」が上半身だとしたら、その上半身は、必ず下半身に繋がっているのです。
そこを理解する事は、ある意味、浮気の事を実際の問題として捉える必要があります。
これは、貴女にとって、とてもショックで、理解をするには修行のようなものです。
私から見て、もう人生の重鎮に見えている男性でも、やはり女性を必要としています。
幾つになっても、男性にとって女性の柔肌は、いいものらしいです。
それを、妻の貴女は分からずに、毎日、規則正しく帰宅し、妻と一緒に家事や育児をする事が、「夫の楽しみ」だと思いますか?
夫は、男なのです。
男の楽しみは、そりゃ、家庭も家族も大切です。その為に一生懸命働くでしょう。
しかし、その一生懸命のエンジンオイルになるのは、妻の柔肌なのです。
それを、妻が、鉄板みたいな態度だったら、どうですか?
私の相談に多いのは、夫と共に、家事をするのが、夫婦の共同作業と勘違いしていますが、それは家庭の「運営」です。
そこは、楽しく夫も家事協力してほしいのは分かりますが、男性って、それだけでは物足りないのです。
家事を協力して仲良くする事が楽しいと思っていても、それは妻の希望であって、夫の希望ではありません。
家事も育児も、夫婦なら、協力しあって当然と思うかもしれません。
それが中々協力してもらえないとなると、今度は夫に小学校のお掃除当番のように、日直表で縛ったりします。
守らなかったら何なら、罰則を科せたりもします。
そんな学級委員のような妻からは、捕り締まりの雰囲気を感じ、妻に対しては、よけいに近寄りがたくなる。
夫の心を縛れないなら、当番制にして、縛ると夫が、帰ってきてくれると思っていませんか?
家族だから、家事や育児は、やって当然、と思っていませんか?
私なら、楽しく出来る相手と、食事の準備とかをしたいです。
ちなみに、私は小学校の時、掃除当番が嫌で、学級委員長の目を盗んで、サボってばかりいました。
では、今日はここまで。

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