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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

未知の世界は知れば怖くない

2018年1月15日

テーマ:離婚回避緊急対策

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 夫婦問題 相談

私のところに来られる相談者である妻は、「夫の不倫を前にして、どうしたらいいか解らない」ということで
相談に来られます。
確かに長い方では2年間、この村越のコラムを読んでいますと仰って下さり嬉しい限りです。
しかし、逆に言えば 私のコラムを読んでも何も行動喚起にならなかったという事なのです。
確かに、何でもかんでも、行動に起こしたらいいというものではありませんが、当方に来られた時点で、最終段階を迎えられている方もいるので、その方が行動を起こそうという気付きにはならなかったという事ですから、私も反省しないといけないなぁと思います。
でも、私のコラムでは、特に夫婦問題の解決法は書いていないから仕方がないのですが、「早く相談に来てよ~」と、書いているつもりです。
色んな問題は放置していて何も良い事はない。
ただ、「夫婦は話し合ってはいけません」とだけ書いているのは、当方に来られるまでの繫ぎ対策です。
色んな夫婦があって、それぞれの夫婦に全部共通して言える解決策なんてないのです。
だけど、「やってはいけない事」は共通なのです。話し合いは、浮気問題では悪化させるだけですので、解決策は言えなくても、禁じ手は浮気問題においては万国共通なのです。
しかし、当方に来られる方は 私のコラムを読み込んで来られたという方ばかりですが、その割には、ずーっと話し合いという喧嘩のようなことを続けておられます。
そして、ようやくお越しになられた時には、自身のこれまでの話し合いは、間違いだったと気付いて、とうとう、どうしようもなくなって、当方にこられるのですが、実は、何か方法がないかと尋ねながら、やはり心の中では、話し合いをしたいと思ってらっしゃるのです。
つまり話し合いが駄目と気付いたのではなく、話し合いでやっぱり解決したいし、やっぱり、実際に解決するのは怖いと考えているのです。
だから、せっかく当方にお越しになりながら、結局、願っている事は、「何も変えずに、何も手荒な事はせず、誰も傷つかない方法はないか?」と、いう事を求めているのです。
具体的な方法を求めているとは言え、少しでも、具体的なことになると、実は現実は見たくないという不安が先に立ち、結局、本当に求めている事は、何も波風を起こさず、何もしなくて済む方法を求めているのです。
もちろん、当方に来られた勇気は、称えたいとは思います。
でも、よくよく話を聞いてみると、「何もしたくない」という事が、垣間見えます。
それは、何故か?
それは気の毒ですが、自分の狭い見解の中での決め付けが沢山あります。
その決め付けとは何かというと、不倫問題を止めて貰おうと証拠を集めたり探偵を雇ったりする事は、離婚をするときだといく決め付けです。
何でそういう考えに至ったのかと聞くと、友人にそう言われた、と言う方が殆どです。
そして、その意見に納得されているという事で、中々、その決め付けをひっくり返す事が難しいのです。
でもね、その友人が、二回も三回も離婚を経験した人ならまだしも、友人というだけで、その人の意見に納得するのは、やはり相談者の本音が何もしたくないという部分と合致してしまうからです。
確かに、相談者の身近にいて相談者の性格はよく知っていると、何かチャレンジする事は、友人なら勧めません。
ましてや、その友人も離婚経験が、数多いわけではないと、実際の対策なんて、アドバイスできるはずがないのです。
だから、無難に・・・・もしかしたら、どこかでそういう本を読んだ、という程度のアドバイスに留まります。
何故なら、誰しも人の人生を左右するかもしれないという提案は責任が重く、アドバイスなんてしたくないのです。
だから、相談者の頭は、事実解明をする時は、夫婦が終るときという決め付けのまま、当方に相談に来られる目的は
「何もしないで、夫の浮気を終らせる方法」を求めて来られるのです。
つまり、素人カウンセラー(失礼!)に、何もするなという励ましの元、「何もしないで解決する方法はないか?」と
魔女の魔法使いのような事を求めに来ているのです。
「これまで夫と話し合いを続けてきて、行き詰ったから、何か出来る事はないか?」というのは
「話し合いは駄目と書いてあるのに、アクションを起こす方法がわからなかったから、話し合いを続けた結果、
効果はなかったので、相談に来た」という相談者の本心は、どこまでいっても、アクションは起こすのが嫌な人なのです。
その場合は、自分では「何もしたくない人」という自覚がありません。
何なら、前向きに解決を考えていると勘違いしているので、結局色んな相談所を求めて、彷徨ってしまいます。
自分の気持ちに添ってくれる相談所。
それは「何もしないで、成り行きに身を任せなさい」というところを自分で、遠回りして探しているのです。
だから、積極的に提案をしようものなら、途端に怖気づいてしまうのですが、確かに何もしなくても、自然と解決するケースもあります。
夫の不倫も、特に妻が何か行動に起こさなくても、自然消滅するケースもあります。
ネットの中には そういうパターンの話も書かれてありますから、相談者は そういう励まし?を言ってもらいたくって、カウンセラーのジプシーをするのですが、それは夫のタイプにもよりますし、夫の収入にもよりますし、夫の女性好きかどうかにも寄ります。
何よりも、年齢や体力にも違いがあるのです。
それだけ千差万別な根底があるのに、どういう訳か「不倫を止めさせようと証拠を集めたりすると、それは夫婦が離婚するとき」という「間違った情報」を信じていることに気付きません。
違うのですよ・・・・夫の不倫を制止したら、夫が逆切れするのではなく、制止をしたから妻への愛情がなくなってしまうのではないのですよ。
夫の不倫を野放しにし、夫が他の女性に心奪われていても制止もしない妻には、夫も愛情を失っていくという事を
しらないのです。
ましてや夫の不倫に何年も気付かない妻には、夫は愛されてないと感じ、夫を愛してくれる愛人へと心を移していくのです。
その上で、離婚の準備を進めるので、いざ離婚をしようとした際に、妻が反対したら夫が逆切れするという事です。
要は「俺と離婚をしたくなかったなら、何故早く言わなかったの?」という事で、夫が離婚への道を引いてから、妻が反対するのは「俺の邪魔をする妻」という風になり「人の恋路を邪魔しやがって・・・」という事です。
その最後になって、探偵を雇ったりしたら、確かに夫は逆切れしますよね。
だから、本当は、探偵を雇ったから、妻と夫婦関係が終るのではなく、最後の段階になるまで、何も動かない妻に愛想を着かすという事なのです。
もちろん、浮気を阻止すると夫は怒ります。
でも、そんな風に、妻が本気で浮気を制止させるアクションくらいは起こさないといけないのです。
何故なら、妻の知らないところで、浮気相手や愛人は、本気であなたのご主人を取りに来ています。
会社の同僚ならば、会社に不倫がばれるかもしれないと思いつつ、怖いながらも、勇気を振り絞っています。
もしかしたら、水商売の女性なら、あなたの夫と会うときは、いつもきれいにおしゃれをしているでしょう。
ご主人に妻子ある人だと分かりながら付き合っている女性は、あなたの夫を独占できない苦しみにもがき、涙しているでしょう。
そんな女性を、妻であるあなたは、本妻という立場だけで、あぐらをかいていたら、それは危険です。
あなたのご主人は、不倫という悪いことをしている後ろめたさは抱えつつ、自分の事に泣いてすがってくれるその浮気相手に。背徳感という甘酸っぱさを共有しているのです。
良くない事とは言え、不倫相手も、苦しんで努力をしているのです。その一体感があなたのご主人とその相手はよけいに引き寄せられてしまいます。
不倫相手のその努力は、あるとき決意となって、ある種、腹をくくるときがくるかもしれません。
恐らく、ご主人は浮気相手と、非日常的な、刺激を求めている中で、浮気相手を尻目に、妻が「何もしたくない」と怖がっているだけでは、ご主人はあなたには何も感じなくなります。
だから、証拠を掴む為に妻が動くと、それは離婚の時・・・・・
皆そういう誤解をしていますが それは本当にそう思っているのではなく、本音は「何も変えたくないし、何もアクションを起こしたくない」という事なのです。
だから、当方に「何か解決する方法はないか?」と訪ねて来られる相談者の心の声は「何もせずに解決したい」というお願いに来られたような物なのです。
気持ちは解ります。
気持ちは解りますが、何もしないで、何も変わらないのです。
今のままでは、今のまんま。
これ以上、問題を悪化させたくないから、何かアクションを起こす事が怖い事は解ります。
でもね、本当に怖いのは、夫の不倫に何も出来ず、見逃す事が一番怖い事なのです。
正月早々、怖がらす事になってごめんなさい。
しかし、ある意味、本当に怖いもの知らずは誰かという事に気づいて欲しいと思います。
大事な事ですから、もう一度言います。
夫の不倫を暴くときが最後の時というのは、間違った見解です。
夫の不倫は暴くのではないのです。
事実は事実として、明らかにするから、制止する作業に入れるのです。
事実を明らかにもせず、それを終わらすなんて、ただの雨乞いのお祈りです。
制止させる為に何が必要か?
それは事実しかありません。
事実を隠されて否定されて、疑う事も許されない状態では何も変わりません。
少なくとも、事実だけは掴めば、心が変わります。
アクションを起こす事が怖いのは その方法がわからないからではなく、何かしたら、何かが壊れると思っているのは
妻が知らない世界を怖がっているだけです。
未知の世界は怖くて当然。
でも、本当に怖いのは、怖さの為に身動きが出来ない「無策」なのです。
では、今日はここまで。

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