コラム
夫婦関係円満調停
2013年1月2日 公開 / 2014年6月20日更新
夫婦の離婚を考える時に 離婚の形は大きく分けて2種類です。
話し合い、つまり協議の上でという話し合いによる離婚は「協議離婚」。
それに対し、離婚の話し合いが成り立たない時には 「調停離婚」または 「裁判離婚」へと進みます。
よく第3者を立てて、とかの表現をする時には この調停や裁判の事を指す事が多くあります。
つまり当事者だけでは、話にならないから 冷静に常識的な話をする為、人を間に挟むという事になりますが
これは親戚や親とかではなく どちら寄りにならない、公平な家庭調停員という事が第3者という言い方になります。
調停と言えど 家庭裁判所でする裁判には違いがないので、人はこういう裁判をすることを「事を荒立てる」というイメージを持ち、こういう時に「事を荒立ててまでは・・・」と調停や裁判を避けたがります。
確かに夫婦の問題を表に出し、相談をすることを恥ずかしいと考える事があるようですが、実際は夫婦の関係が悪化し、離婚までを考える時には こと、離婚の事になると、気が合って仲良く話が決着つくという事は考えにくい、そもそも 意見が合わないから離婚になる訳で こういう事態になると決裂しかなくなります。
しかし「夫婦関係円満調停」と聞くと、いかにも夫婦の問題を円満に解決してもらえるようなイメージを持つのですが実際は、別居をしたりして、婚姻費用を決める事に調停を活用する方も多いというのが実際の話です。
そしてもっと多いのが実際は離婚に至るケースです。
一見夫婦関係円満調停と聞くと離婚の真逆に感じますが いきなり離婚調停と怪気炎を上げるのはいかにも喧嘩腰です。
それよりも 夫婦関係を円満に調整しましょうと、前置きしておけば 前向きに話し合いをした結果離婚の道を選んだという方が 対立感が無くなります。
従って 離婚調停をいう喧嘩腰の言葉ではなく、夫婦関係円満調停をしましょうよ、という呼びかけで、その結果は残念ながら離婚を選んだけれど 離婚の条件などは円満に話し合い、調整をしました、と一旦離婚から視点をそらす事も円満調停の役割でもあります。
こういう書き方をするとがっかりする方が多いかもしれませんが 私はこれを上手く活用したらよいと思います。
家庭内でいつもいがみ合ったり、生活費を入れてくれないという暮らしが続くより 調停という常識の線の話し合いの場を持ち、お互いの勝手な価値観を調整するには この夫婦関係円満調停がとても効果を発します。
「事を荒立ててまで」と尻込みするより 少々事を荒立てても、これまでの不満を解消できるなら 膿を出すべきです。私は調停とは公の場所でする夫婦喧嘩だと考えます。狭い家庭の中で、自分勝手な理論を繰り返していてもラチがあきません。せっかくある調停という制度を活用し、公的な場所で家庭調停員というジャッジメントをしてもらうのが賢い調停の利用の仕方だと考えます。
ではでは 正月早々いかつい話でごめんなさい。
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