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吉井江里

歌・ピアノの指導や合唱指揮などで音楽の楽しさを伝えるプロ

吉井江里(よしいえり) / 教師

ソット・ヴォーチェ

コラム

長い文章や長い動画が好まれなくなって来ているかもしれない=クラシック音楽はどうなる?

2023年7月17日

テーマ:つぶやき

コラムカテゴリ:スクール・習い事

ここ10年のうちでも変化していると思うことはたくさんある。
その中で顕著に表れているのは「長いものをじっと見る、聴く」ことの衰退。
確かこのコラムも「しっかり長く書くように」と言われて来たけれど
スマホで読んでくださる場合、あんまり長くない方がいいんだろうなと思う。
結論が早くわかる方がいい感じもある。

数年前まではいろんな人のブログを読んでいた。
最近はあまり読まなくなってしまった。
それは140文字で伝えたいことを書くtwitterなどの影響もあるのでは。

動画だって
ショートやTikTokの方が再生されていると思う。

私は昭和30年代の終わりの方に生まれたけれど
幼かった頃と現在の生活は違う。
全てにおいてすごいスピードで便利に進化して来たのを
体感しながら生きてきた。

わからない言葉は辞書を引いて
長い小説を読んで、映画をじっくり見て
長く会話をして・・・というのが
こんなに変わってしまったもの。

でもそうなると心配なのはクラシック音楽のこと。
みんなが好きなあいみょんとか米津玄師などの楽曲に比べると
交響曲などはとにかく長い。
クラシック離れはすでに起きている事実ではあるけれど
それでもやっぱり素晴らしい曲は好んで聴かれる。

YouTubeで観たり聴いたりできるアーティストのおかげで
クラシックのピアノ曲を聴く人は維持できているような気はしますね。

いいものは残る。
しかし、聴く人が少なくなると演奏される機会は減る。

音楽も変化の波に乗りつつ、
それでもやっぱり心に響く
あのうねるようなラフマニノフとか
どこまでも美しいラヴェルの曲。
やっぱり気持ちの良いシューベルトや
流れるようでいて深みのあるショパンとか
そういう音楽について
「音楽をじっくり聴く体力」や「時間や心の余裕」を
私たち大人が手放さないようにすること。


食べるものでもなんでも好みはあるので
好きではないと思う人に無理やり押し付けることはなくて
「あら、ちょっといい感じ」と思う人を引き込むことからでしょうか。
ものすごく聞き込む必要やちゃんと理解することではなく
シャワーのように流して、それが不快ではない、そういう感じ。

そんなことを考えて猛暑の連休を過ごしています。

カシオトーン1

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