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吉井江里

歌・ピアノの指導や合唱指揮などで音楽の楽しさを伝えるプロ

吉井江里(よしいえり) / 教師

ソット・ヴォーチェ

コラム

さようなら私のアコーディオン>後輩へ手渡しました

2023年7月18日

テーマ:音楽雑記

コラムカテゴリ:スクール・習い事

私のプロフィール画像は現在「アコーディオン」を持った姿です。
どうしても何をやっているかわかるように
「鍵盤」と共に写りたかったので
2020年の秋に家族に家で撮ってもらいました。

アコーディオンとの出会いは20代の頃。
ある団体と一緒に演奏に出かける機会が多く
私はピアノを担当していましたが
アコーディオンの伴奏と一緒になることもあり
その音に魅了されました。弾いてみたいなと思ったのです。

その後、ある方から貸してもらえることになり
黒く重たいアコーディオンを借りて練習を積みました。
しかし、その頃から私の腰はあまり良くなくて
持ち歩くことや立って演奏するのは不安でした。

しばらくしてそのアコーディオンを返却。
今度は自分の楽器が欲しい!と思い
インターネットで探し出したレンタルアコーディオンの工房へ連絡。
出張で関東に行く用事がありましたので
帰りに浦安市に行き、工房にお邪魔して
様々なアコーディオンを触らせてもらって
一台決めたのが赤いイタリア製の中古のアコーディオン。

その後、調整されたその楽器が送られてきました。
月々数千円でレンタルののちは残金を支払えば自分の手に入る
そんなありがたいシステムでしたので残金を払い
自分の楽器として手に入れました。

家での練習時の音色にどんなに癒されたことか。
しかし、弾くのは容易ではないですね。
左手側にあるボタンの位置を手探りで覚える。
そして現在弾いているリードオルガンと同じように
蛇腹の開閉で空気を送り、音を出す。
練習を重ねてほんの少し外へ持って出て演奏を。
可愛い色と形が自慢でした。

その頃からもう16年が経ち
私の腰はあれから一度とても大きな処置が必要になり
歩けなくなったことも。
その後も足の火傷でしばらく杖の生活に。
そして少し年齢を重ねてしまい、持って演奏することや
蛇腹の開閉とボタンを押すことで左手への負担も大きく感じ
しばらく弾かない日々が続きました。

「鳴らされることがない楽器が可哀想」と思い続けて
この楽器を受け継いでくれる人を探しましたが
なかなか見つからず。

そうこうしているうちにも
時々アコーディオンと私の写真を見て
「教室をしてほしい」とか
「演奏に来てほしい」と言われて
「ごめんなさいね。もう弾けないんです」
「教えるほどは弾けないんですよ」と
事情を話したものです。

インターネット上で再会していたけれど会ってなかった後輩。
ある日、某所のエレベーターで再会!
その後会おうねということになり、住んでいるところも近く
話をたくさんして「ああ、この人が楽器を受け継いでくれそう」
と確信して
思い切って「アコーディオンを受け取って欲しい」と
お願いしてみました。

実は私もコロナ前には先輩から足踏みオルガンを
その後は蓄音機研究家の方から蓄音機とレコードを
いただいたのです。
演奏されなかったり鳴らされなかったりするものが手元にあるより
どなたか活用してくださる人へ。
そう私も思っていたので今回後輩が受け取ってくれることになり
昨日車で行って渡してきました。

私の大事な楽器。この先もそこで大事にしてもらってね。
大事というのは置いているだけではなく
音を奏でてもらうこと。
どうかいい音で皆さんの歌声を支えられますように。

そして受け取ってくれた後輩との再会
心から感謝です。

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