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コラム
最近思うこと【つれづれなるままに書いてみる】自分に戻る時間
2022年12月23日
母が80代になり、この夏の終わりから体調を崩すことも多くなった。
秋から入退院を繰り返し今は退院をして普通の生活に戻れるように
一緒に体操したり歌ったり買い物に行ったりと
母娘で行動することが多くなった。
今の入院生活は厳しい。
何がって、ちょっと病室へ顔を出すということができないからだ。
自分のことを考えてみると私はどちらかというとお見舞いにはきてほしくないタイプであるが
それでも洗濯物のことや欲しいものがあった場合、届けてくれる家族や友人はやっぱりありがたいと思う。
しかしコロナの関係でそれも叶わない。
とにかく全く会えない。足を踏み入れることさえままならない。
リモートでの面会も可能な場合がある。
画面越しであってもそれでもないよりはいい気もする。
そうなるとやっぱりスマホを使えると便利なのだ。
顔を見ながら会話すると少しは寂しさは紛れるだろう。
そして恐ろしいことに、高齢になって入院するとせん妄という症状が現れるのだ。
まずは入院したらその時に環境が変わったことによるせん妄。
中で病室を変わることがあったらまたおかしくなる。
それから退院したらまた環境が変わるので・・・・と影響は大きい。
不安とか寂しさ、環境の変化による戸惑い。
昼寝をしっかりして日が暮れてしまって、「今一体何時?ここはどこ?」と
訳がわからなくなることがあるが、そういう感じなのだろう。
家族も動揺してしまう。「どうしてこんな?」と思うと
つい穏やかではない声で本人に接してしまう。
悪循環だ。
このままこの状態が続くなら、もう普通の生活には戻れないのかもしれないと思い
途方に暮れてしまう。
そういう感じのことがずっと夏から続き、私も少しくたびれてしまったのだが
ふと思い出したのが
歌の講座に母娘で参加されていた数組の方のことだ。
ああ、きっと「歌わせてあげたい。でも、一人での参加は不安なので一緒に」と
母娘さん、もしくはお母さんとお嫁さんのお二人で
教室を探してきてくださっていたのだろうな。
ずっと長く続けて来られている方は少なく、大体が3ヶ月、半年ほどでしょうか。
介護とまではいかないけれど、なんとか一緒に出かけられるうちは好きな歌でも歌ってほしい。そんな思いだったのでしょう。
また、介護の合間に時間を見つけて歌いに来られる方も多いです。
時間のやりくりが大変でしょうが、その合間に。
お役に立ててるかな?
帰ってからまた忙しい時間が待っているでしょうが
少しでもリフレッシュできたかな?という思いで見送ります。
各講座では年末で皆さんに一人づつ近況や想いを話してもらっていますが
お話をしてくださった方からの
「自分に戻る時間」という言葉に大きく頷きました。
どんなに心配なことがあっても
慌ただしい時間を過ごしていても
こうして歌っている時、やっと自分を取り戻せる
そんな感じでしょうか。
私もそれはよくわかります。
お役に立てているかも知れない、と
少しホッとしながら帰り支度をしてカルチャーの受付の皆さんに
今年最後なのでお礼を申し上げて帰りました。
彼女たちにもまた私もたくさん助けていただいた一年でした。
歌いに出る。他のことでもなんでも
自分のための自分を取り戻す時間。
大事ですね。
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