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小野由樹子

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小野由樹子(おのゆきこ) / キャリアコンサルタント

株式会社キャリアアシスト

コラム

仕事を辞めたいと思う職場トラブル

2018年5月18日

テーマ:職場の雰囲気が合わない時に考えてみること

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 退職 手続き

毎日何の不満もなく、ストレスを感じることもない、などという職場はほとんどと言っていいくらい、あり得ないでしょう。どんな職場でも大なり小なりの問題を抱えながら仕事をこなしていることと思います。

仕事にほぼ満足が得られているのであれば、多少のストレスは問題にならないか、休暇等で解消できますが、度を超えたストレスを感じる職場であれば、「辞めたい」と思いながら毎日を過ごすことになりかねません。

また、問題を抱えながらなんとか折り合いをつけてきたものの、職場環境が悪化したり、人間関係に耐え切れなくなったりする決定的なトラブルに見舞われたときは、その場で退職届を突き付けたい衝動に駆られるかもしれません。

しかしながら、感情のままに退職してしまうのは社会人としての常識に欠ける上に、退職後の生活に不安を抱えることになります。
辞めるべきか、残るべきか、辞めるとしたらどのタイミングでやめるべきか、今置かれている職場の状況を客観的にみて、将来的に自分にメリットがあるかどうかを判断しましょう。

不満を感じる会社の待遇は

会社の待遇に関しての不満で一番多いのは、やはり、「お金の問題」。
期待したほど給料が上がらずいつまでも生活がカツカツで貯金もできない、相応の働きをして成果も上げているのに報酬に反映されないなど、思ったほどのお金を得られない不満は会社に対する不信感に直結します。

お金の次に問題になるのは、労働の長時間化で、今、大きな社会問題にもなっています。
平日は毎日終電まで働き、休日は疲れ切って何もする気力が起きないなどプライベートの時間を楽しめないほど会社に時間を取られるという働き方は、今後、社会的に見直されていく方向です。

ただ、会社によっては長時間労働が必要とされているところもあります。
職種による独特な働き方、人手不足、会社の体質が古いなどさまざまな理由で、すべての会社で時短が採用されることは期待できないかもしれません。

上記のお金と労働時間にも関係していますが、仕事対する評価も、不当に低いと感じている場合に問題になります。
生活時間のほとんどを会社で過ごして会社のために尽くしているのに評価されず、十分な報酬も得られないとなれば、何のために働いているのか分からなくなってきます。

会社の人間関係、社風が合わない

人と人との相性の良し悪しは、職場に限らずさまざまな問題を引き起こします。
相性が悪いと、相手のちょっとしたことでも気にさわったり、誤解を生んで関係がこじれてしまったりします。ですから、一日の大半を同じ空間で過ごす職場での人間関係は、仕事を辞めたいと思う原因になりがちです。

さらに、上司からのパワハラやセクハラ、職場内のいじめなども社会問題になっています。
誰にも相談できず、「会社を辞めたい」を通り越して「死にたい」と思うような事態になってしまう場合もあり、「ツライ」と思ったら早めの対応が肝心です。

職場の人たちの考え方が会社の経営方針の影響を強く受けているために、職場の雰囲気になじめない、と感じることもあります。
和気あいあいとした空気はいいけれど、飲み会が多い、休日に上司の家に呼ばれる、プライベートなことを詮索されるなど、過度のコミュニケーションを強いられると窮屈に感じる人もいるでしょう。

逆に、極端な成果主義で、常に売り上げの数字を求められ、同僚は皆ライバルで足の引っ張り合いは日常茶飯事などという、冷ややかな職場環境でも、心がすさんでしまいます。

他にも、社長がワンマンで社員が振り回されている、会社の経営状態が不安定で経費節約が過度に求められる、いつの時代かと思うような旧態然とした社則・習慣を押し付けられるなど、入社前には分からなかった社風が、入社後、自分に合わないと感じるようになり、「辞めたい」と思う要因になる場合があります。

仕事の内容が合わない、耐えられない

就職活動をしている最中は、とにかく、どこかに入社してしまいたいという思いで、自分の適正や希望をあまり主張せずに、希望職種を広くしている場合があります。最初は希望通りの職場を探していたけれど、だんだん贅沢は言っていられないという状況に陥ってしまった、という人もいるでしょう。

入社が決まって一安心したにもかかわらず、入社後に配属された部署が自分の希望とかけ離れていたというケースもあります。新入社員は、しばらくはいろいろな部署を経験してから希望を出すのが一般的かと思いますが、希望する職種に巡り合えないまま配属先が決まると仕事に対するやる気がグッと下がってしまいます。

そうは言っても、給料や待遇に問題がない場合は、生活のためにと割り切って働くこともできます。仕事だけが人生ではありませんから、仕事が合わないというのは、受け入れることができるかできないかによるといえます。

仕事が合わないと感じたとき、その仕事が自分の能力を生かせていない、自分の性格に合わない、生理的に無理、など我慢の限度を超えているのであれば、具体的な解決策を考えなければいけないでしょう。

辞めるタイミングと辞めないタイミング

このままだと未来がない、仕事を続ける気になれないと思ったら、もう、一刻も早く仕事を辞めたいと思うでしょう。ですが、後先考えずに辞めてしまっては、後から後悔することになるかもしれません。

「職場が自分に合わない、耐えられない」と思ったら、先ずは、会社のしかるべき部署に相談しましょう。精神的、肉体的に疲労してしまっている場合は、医師に診断書を書いてもらって休職する方法もあります。心身ともに健康な状態になったら、会社に戻ることも選択肢に入れて改めて身の振り方を検討しましょう。

給料が安いという理由だけなら、他社に転職してもなかなか思うような給料を得ることはできないと思った方がいいかもしれません。転職先が求める専門知識や特別なスキルがあるなど確実に今より高給が得られる理由がない限り、中途採用で前職より高給を提示するところはなかなかありません。現職での実績は評価の対象にならず、未経験者扱いとなり、前より条件が悪くなることも考えられます。

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