マイベストプロ京都

コラム

利益相反

2010年11月25日

コラムカテゴリ:ビジネス


突然のお問い合わせの時に、「匿名で相談をお願いしたいんですが・・・」というお申し出が、時々あります。

お気持ちはわからないでもないですが、当事務所では「匿名」でのお問い合わせはお受けが難しいです。

社会保険労務士法では「依頼応諾義務」が課せられていますが、依頼者が誰かわからないときは・・・「利益相反」や「双方代理」という問題が発生しかねません。

つまり、事務所の顧問先様の従業員から、直接お問い合わせを受けて、それを受けてしまうと・・・一方の代理なり立場でのご相談を受けることは、もう一方の不利益になることになってしまいます。両方が「依頼者」であるにも関わらずです。

だから、お問い合わせをいただいたときは、個人であれば「勤務先」を法人であれば「企業名」を必ずおうかがいすることにしております。

依頼する側としては「秘密が漏れたら・・・」と、思っていらっしゃると思いますが、われわれ「士業」は守秘義務が法律上で定められておりますし、もし、気に入らないのであれば、会に「懲戒請求」をしていただくようにお話します。もし、業務停止命令でも受けたら、たちどころに生活ができなくなってしまします。

それぐらい、「真剣」に仕事に取り組まないと、本当のお客様の立場に立ったお話はできないと思っております。

いきなり、「すべてをさらけ出す」のは難しいのは、重々承知しておりますが、なるべく色々な情報を公開していただいたほうが、的確なアドバイスができます。

この記事を書いたプロ

松村篤

労働生産性向上のプロ

松村篤(みやこ社会保険労務士事務所)

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