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コラム
SNSの甘い罠(スタッフ)
2017年11月21日
今は、多くの人が
パソコンや携帯電話や
スマホやタブレットを持ち、
SNSという手段で
誰でも思ったことや考えたことを
とても手軽に発信できる時代です。
昔だったら
信頼する友人にそっと打ち明けていたようなことを、
今は匿名で
どこの誰だかわからない人に
打ち明けていたりします。
決して、それが悪いことだとは思いません。
知らない誰かだからこそ、
話せることも
たくさんあると思います。
そうすることで救われる心も
たくさんあると思います。
けれど、リスクもあります。
それは忘れないでほしいのです。
対面ではないからこそ、
文面だけの発信ややりとりだからこそ、
ニュアンスまでは伝わらず、
真意がわからないままになってしまうことも
ありますし、
使うことが便利なものは
悪用する人にとっても便利なものなのです。
「死にたい」と発信すれば
「大丈夫?」「わかるよ」「つらいよね」
「一緒に死のうか」「私はあなたを大事に思ってるよ」
そんな一見甘い言葉で近づいてくる人が、
本当に救いたいと思っている人なのか
悪いことを考えている人なのか
救いたいと思っていたけれど途中で心変わりしたのか
誰にも見えません。
心が苦しい時は、
判断力も落ちてしまいます。
自分では、きちんと相手を見ているつもりでいても、
自分の心で精いっぱいの時には、
見えないところがたくさんあったりします。
もちろん、
それは対面している関係でも同じことですが、
インターネットという目に見えないつながりで
つながった関係は、
簡単に切り捨てることもできる分、
簡単に悪いことをしやすい構造があります。
どうか、苦しいときほど、
気を付けて欲しいです。
苦しいときは、「死」は甘く見えますし、
「生」は地獄に見えると思います。
でも、そう見えているのは、
判断力が落ちてしまっている証拠だと
思ってください。
それほどに、疲れはててしまっているのだと。
しっかりと心と体を休めて、
落ち着いて
木や花や空や風や光や海や山なんかを
眺めてみて、
それから
あなたを支えてくれる人を見て、
生きることや死ぬことについて
向き合ってみてください。
一人でも多くの方にとって
「生」が地獄でなくなることを
祈っています。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子
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