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杉山善昭

不動産任意売却の専門家

杉山善昭(すぎやまよしあき) / 不動産任意売却コンサルタント

有限会社ライフステージ

コラム

任意売却業者ってどうやって選べばいいの?

2012年5月3日 公開 / 2014年7月17日更新

テーマ:任意売却

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 任意売却

銀行から競売手続きの申し立てがなされると・・・
一気に任意売却業者からダイレクトメールが届きます。

突然のことで戸惑う方も多いようです。
何故、ダイレクトメールが届くのでしょうか?

裁判所で競売が開始されたことが公開されるからです。
この情報を元にダイレクトメールが送付されます。

さて、今までは「ローンが払えなくてどうしよう」と
悩んでいた人も、ダイレクトメールが届くと今度は

「頼むとしたら、どこの会社に頼めばいいのだろう?」

という疑問が湧き上がってくるようです。


今日の話は任意売却業者の選別法について書きますね。

その前に実際に相談があったことから書きましょう。
事実を全て書くわけには行かないので、数値はデフォルメして書きます。

ある任売不動産会社に売却を依頼した男性。
依頼した理由はズバリキャッシュバック。

売れた金額の10%を債務者(依頼者)にキャッシュバックするという。

3000万円で300万円。

半分「大丈夫かな?」と思ったそうですが、流暢な営業トークに
書類にハンコを押してしまったそうです。

そしてその後、不安になり私のところへ相談に来られたのです。

キャッシュバックをする業者は有印私文書偽造、同行使の疑いが強いこと
場合によっては詐欺罪も。

依頼者も共犯になりかねません。

そういったお話をした後、
私:所でどういう書類にハンコを押したのですか?

相談者:わからないんです。
     でも昨日電話がかかってきて「まだ売れない」って言ってました。

私:いくらで売りに出しているんですか?

相談者:確定していなので教えてくれなんです。

私:ちょっと売りに出ているか調べましょう。

---レインズを見てみる---

私:ありましたね。2980万円で出て行ますよ。

相談者:そんな話は一切聞いていません。

私:販売報奨金が売買価格の1.5%って書いてあります。
  あなたへのキャッシュバックと合わせると、この不動産屋さん
  持ち出しになりますが、どういうことでしょうかね?

相談者:・・・・・

私:不動産業者の言っていることと、現在の状況がまったくかみ合いませんね。
  例え売却できても最後の最後で「やっぱり10%無理でしたワ」っていう
  パターンの可能性が高いですね。

相談者:何とか断る方法はないでしょうか?

・・・続く

どのような書類を出したかわからないので、まずハンコをついた書類を
確認する必要がありますが、少し大変そうなご相談でした。

そこでこのブログをお読みのあなたに任意売却業者の
チェックポイントをお伝えしようと思います。

○なんとなくわかった気にならないこと
流れるようなトークや捲し立てるトークをして、相談者が理解しないまま
ハンコを押させる不動産業者は避けるべきです。

○作成した書類の控えを渡さない
証拠となるのを恐れて、一部の任意売却業者は作成した書類の控えを
渡しません。
控えを渡さない業者は避けるべきです。

○引越しを急かされる
任売の基本は引越しをしないことです。
任売の場合、債権者(銀行)から引越し代がもらえる可能性もあります。
しかし、売却ができる前に引越しをしてしまった場合・・・
当然もらえません。


このようなことに注意して任意売却業者を選ぶと良いです。




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この記事を書いたプロ

杉山善昭

不動産任意売却の専門家

杉山善昭(有限会社ライフステージ)

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