銀行と提携をしない理由

2011年12月8日公開 / 2013年1月26日更新

コラムカテゴリ：住宅・建物

先日相談に来られた方から聞いた話です。
今日は「金融機関との提携」についての話を書きますね。

相談者が言うには「株式会社●●は△△銀行と提携しています」
と言われたが本当に信じてよいか分からないとおっしゃっていました。

この方のお話の通り「本当に金融機関と提携しているか？」は
なかなか、わかりづらいかもしれません。

何故かというと、金融機関そのものと提携しているわけではなく
金融機関の特定の担当者と提携している可能性があるからです。

その為、担当者に聞いても「いつも頼んでいますから」的な
話をされ、さも提携しているかのように見せかけることが
出来てしまいます。

金融機関の担当者は、懇意にしている不動産業者に
不動産の売却の仕事を振って、見返りに・・・というウワサも
後を絶ちません。

特に以前、最大の貸付を誇った、住宅●●●●などは
枚挙にいとまがないほどこういった話を耳にします。

今回はその話がメインではないので、横においておきます。

本当に提携しているかどうか分かりにくいと書きましたが
仮に提携しているとしたら
「提携している不動産会社」はどういう存在なのでしょうか？

では考えてみましょう。
簡単ですから大丈夫。

もしあなたが、提携している不動産会社の
社長だったとします。

毎日のように提携先の金融機関から、任意売却の
紹介が来ます。

仕事を出してくれる金融機関は、上得意先ですよね？
上得意先は何を求めているでしょうか。

「不動産を売って1円でも多くのお金を回収することです。」

一方お金を借りて払えない人は何を求めて
いるでしょうか？

「そのまま住み続けたい」とか
「何とか分割で払いたい」とか
「利息を負けて欲しい」とか
「体調が良くなるまで返済を待ってほしい」とか
「仕事が見つかるまで返済を待って欲しい」とか

あげれば切りがありませんが、概ねこのような感じですね。

さてこの金融機関提携の不動産屋さん
あなたの味方でしょうか？

小学生でも分かる話で、言わなくてもわかりますね。

金融機関提携の不動産会社は、金融機関にとって安心なのです。
あなたにとって安心ではありません。

私どもは、金融機関と提携をしていません。
あなたの味方になりたいからです。

仕事をじゃんじゃん回してくれるような甘い関係の中では
銀行に対して、厳しい要求も出来なくなってしまいます。

もう一度言います。

金融機関と提携している不動産会社は、
金融機関にとって安心な不動産会社です。

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