二重ローン法案

2011年11月17日公開 / 2013年1月26日更新

テーマ：時事

コラムカテゴリ：住宅・建物

最近新聞に不動産関連の話題が多いですね。
いつもお読みいただきありがとうございます
杉山です。

先日の読売新聞の記事に「二重ローン法案」が
来週にも成立することが掲載されていました。

この二重ローン法案は、
「東日本大震災事業者再生支援機構措置法」といい
被災した小規模事業者などの借金を支援機構が買い取ることで、
最長15年間元金と利息の返済を免除するという内容で
先日衆議院を通過し来週にも成立が見込まれています。

壊滅的被害から立ち直るには既存の借金の支払いを
凍結しないと実現が困難という背景から、このような制度ができたのです。

話は変わりますが
私も先日、女川や南三陸町に行って来ました。
言葉では言い表せない程の衝撃をでした。

見渡す限りの瓦礫、つい先日まで人が住んでいた家屋、
泥だらけの室内、人気のないエリアにカラスだけが
元気よく飛び回る異様な光景。

テレビの画面で見るのとはまったく違う。

五感で被害の様子を感じてきました。
「もし自分がこの家を持っていたら、復興という元気が
出てくるだろうか？そもそも生きるとは何か？
今日と同じ明日が来る保証はどこにも無い事」

ただただ衝撃を受けました。

話が逸れましたね。
既存の産業復興機構は中堅企業を対象とするのに対し、
支援機構は小規模事業者や農業事業者などが
対象となっている為、多くの対象者の救済が出来る
可能性があります。

個人企業には良い知らせとなる法案なのですが、
「借金の買取額は、適正な時価を上回ってはいけない」
という修正が加えられました。

当然といえば当然かも知れませんが、どのように
運用されるかについて議論を呼びそうです。

どのような制度であれ、一日も早い復興につながることを願います。
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