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笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ)

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

コラム

持病を悪化させうる市販の花粉症薬の副作用

2019年4月12日 公開 / 2019年4月17日更新

テーマ:花粉症対策

花粉症でお困りの方をレスキューする

まちかど糖尿病指導薬剤師 笠原友子です^^


花粉症の方をレスキューしようと言うのに
糖尿病ってなに?!とお感じの方もあるかと思います。

あまり知られてはいませんが、
実は、深~い関係があります。

今回は、

◇◇◆ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

持病を悪化しうる市販の花粉症薬の副作用

◇◇◆ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

について、お話しようと思います。

ふだん、何気なく必要に迫られてのむ薬
それも、一般の人の手に届くところで販売されている薬で
失明の危険性があると言うのはご存知でしょうか?

販売される際にも、特に何も注意を受けないでいると
薬の危険性までを考えることはありません。

ところがそれは、薬ですから
目的の主作用以外に副作用も持っていますし
服用する方の体調や持病も様々です。

筆者の薬局には
病院で処方された薬を服用しても、
ドラッグストアで購入した薬を服用しても

期待した改善効果が薄い方や、
逆に体調を悪化させた方が来店されます。

実際に薬局店頭であった話も交えて
お話していきましょう。


1例目は失明の危険に遭遇した方

何も知らないで飲んだ薬で
失明の危機に遭遇した方の話です。

複数の病院に受診していて
処方せんを発行している病院での受診と
処方せんを発行していないクリニックでの受診があります。

ある日、便秘を訴えて来店されました。
よくよくお聞きすると、処方箋を発行していないクリニックで
最近処方が変わったと言います。

調べようとすると、面倒がって
下剤だけ欲しいと言います。

お願いして、確認させていただいたところ
不整脈の薬が変更になっていました。

この薬には、ごく弱い抗コリン作用があり
便秘しやすくなります。

抗コリン作用って、耳慣れない言葉ですね。
2種類ある自律神経系のうち、
緊張を緩める神経である副交感神経の作用を遮断するので
逆に緊張させる神経の交感神経の働きが優位になり
血管や胃腸の筋肉を緊張させます。

そこですかさず
「目には、何も症状の変化はないですか?」
と聞くと
「最近すぐにかすんで見えなくて困っていたんだよ。
ついでに目薬もちょうだい!」
との答えが返ってきました。

大変です!

何が大変かと言うと、視力を失う危険があって大変なのです。
既に視力が落ちて来ています。

彼の持病には「緑内障」があって
抗コリン作用のある薬や血管収縮作用のある薬を使うと
悪化します。

すぐに両主治医に連絡し
不整脈の薬を変更していただいた上で
眼科の薬も変更になりましたが
すでに片目失明している彼の
残る片目の失明のおそれがあったそうです。

この抗コリン作用
花粉症の内服薬にも、市販の目薬の多くにも
この作用を持つ薬が配合されています。
かゆみなどのアレルギー症状を抑える
抗ヒスタミン剤にもこの作用はありますし
もちろん、花粉症の目薬にもあります。

日本眼科学会によると
日本の40歳以上の20人に1人が緑内障

そのうち、緑内障と診断されていたのは1割
他の9割は、検査をしないから知らずに過ごしていました。

糖尿病患者の緑内障にかかる確率は
一般の方の2倍

花粉症の薬を飲んでいるあなた
眼の検査は受けていますか?

緑内障は、わが国の失明原因の第1位です。
気づかないうちに花粉症の薬で悪化させていたら大変です。
できれば、薬を使わずに花粉症を改善させたいものですね。


もう一つの持病悪化の例は、検査値悪化の糖尿病患者の例

定期受診に行って、血液検査結果が悪く
糖尿病が悪化していると指摘を受けるも
飲み会も無かったし、食べ過ぎていないのになぜ?

心当たりがなく先生に叱られたまま帰って来て
納得いかずに悶々とする日々

花粉症の薬には
抗アレルギー薬のほかに、血管収縮剤が配合されています。
成分名では
●塩酸プソイドエフェドリン、硫酸プソイドエフェドリン、
塩酸フェニレフリン
●塩酸メチルエフェドリン、塩酸メトキシフェナミン

点鼻薬や目薬の中に入っている成分では
●塩酸ナファゾリン、硫酸テトラヒドロゾリン、
塩酸テトリゾリン、塩酸フェニレフリン

何のために配合されているかと言うと
鼻粘膜の充血やはれを抑え鼻づまりを楽にす
る成分として配合されています。

ところがこの薬は、交感神経作用薬です。
主に日中に働く、いわゆる闘争の神経ですから、
血管や胃腸の筋肉を緊張させ、
血圧や、血糖値を上げてしまいます。

花粉症の薬を服用することによって、
気づかないうちに血圧や血糖値が上がってしまい
持病を悪化させることになります。
安易な服用は避けるべきでしょう。


では、いったいどうすればいいのか?

病院で処方してもらう薬や漢方薬なら
安心のような気もして来ませんか?
ところが、そうでばかりでもない事を次回はお話ししましょう。

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