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笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ) / 薬剤師

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

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コラム

糖尿病患者が処方せんを遠くの薬局に持って来た理由

2019年5月2日

テーマ:薬局店頭相談

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 症状糖尿病 予防

まちかど糖尿病指導薬剤師の笠原友子です。
健康に戻りたい方・健康を維持したい方を応援しています。

糖尿病の持病がある方が病院を受診し
能登半島の奥に向かって(田舎に向かって)
30分近くも時間をかけて
処方せんを持ってきて下さる方があります。

糖尿病の持病がある方です。

病院の近くの薬局を選ばない理由

上りの時間は苦にならないが
下りの時間は苦になるのが人の習いです。

わざわざ遠路を処方箋を持ってきて下さる
理由を聞いてみました。
・混んでいて待たなくてはいけない。
・薬の説明を十分に受ける時間もない。
・薬の説明はしてくれても、体調管理に役立たない。

うちは病院の前の薬局よりは
時間がありそうです。

それよりも
とおっしゃっていたのが
「今よりも良くなりたいから」
「75歳までは元気に仕事し
 ずっと好きなゴルフをしていたいから」

血液検査結果は捨てないでおきましょう

病院から薬局までは
ほんのわずかな時間に思えますが
病院でもらった検査結果は
捨ててしまっている方があります。

「血液はウソを言わない」と言う本もあるほどです。


血液検査結果を見ながら
もう一度体調チェックができます。

「病院の先生も同じことを言っていた!」

「先生からは聞いたけど
 緊張していて、聞いただけで帰ってきた」

「この数字は何を意味するの?」

栄養の話も含めて、
場合によっては本を片手に疑問に答えています。

腹に落ちることが改善へのスタート

「親も兄弟も糖尿病で〇歳で死んだ。
 俺ももうすぐ!」
とあきらめにも似た言葉を発する患者さまは
多くあります。

忘れないでいただきたいのは
おおかたの糖尿病は生活習慣病だと言う事です。

悪化の前に、その生活習慣が載っていますし
生活習慣が載りやすい遺伝的素因があることを
忘れないでいただきたいのです。

自分の状態と悪化ポイントが理解できると
セルフコントロールが可能になります。

糖尿病患者さんは、本当に分かりやすく
血液検査に反映する方が多いです。

たとえば、
・受診1週間以内の酒量が関係する方
 →心筋梗塞の既往があるこの患者は
  糖尿病薬も高脂血症薬も不要になりました。
  上手に酒とも付き合っています。

・運動と食事が反映しやすいインスリン使用者
 →心筋梗塞の既往もありますが
  主治医公認で、サプリメントの取り方で
  インスリン量もコントロールしています。



今回の糖尿病患者が処方せんを
わざわざ遠くの薬局に持って来た理由は、
「からだの相談も出来るから」でした。

この方の場合は、どうやら
「間食」と「体に良いものの勘違い」
が影響している可能性があります。

次回の受診の時に
生活習慣の改善結果もあらわれます。

糖尿病は、日常の心掛けが
結果につながりやすい病気です。
(※時にそうではない方もあります)

この記事を書いたプロ

笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(笠原健招堂薬局(有限会社笠原))

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