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笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ) / 薬剤師

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

コラム

糖尿病性網膜症の方に漢方薬と栄養素を併用するわけ

2019年7月18日 公開 / 2019年11月2日更新

テーマ:糖尿病 合併症

コラムカテゴリ:医療・病院

まちかど糖尿病指導薬剤師の笠原友子です。
薬局店頭で、患者が自分でできる
肥満・糖尿病対策にとりくんでいます。

取り組みの中で、
糖尿病性網膜症の状態が改善し
視力が回復してきている方があります。

今回のお話は、この取り組みの中で
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糖尿病性網膜症の方に漢方薬と栄養療法を併用するわけ

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をテーマとしてお送りいたします。


糖尿病性網膜症で視力を失う方は
全国で毎年3000人いると言われます。

現在、中途失明者の原因では
1位が、緑内障
2位が、網膜色素変性
3位が、糖尿病性網膜症 ですが

糖尿病であること自体が、緑内障を誘発する
ことを考えると
糖尿病が原因する網膜の状態を改善しうる方法は
視力を残すことに役立ちます。

糖尿病性網膜症にかかると改善しないと言われるらしいです。
当店の患者さんたちは、眼科で
「糖尿病性網膜症が改善するのを初めてみました!」
と言われて帰って来られています。

新生血管をコントロールする漢方

糖尿病によって網膜の血管がつまると、神経は酸欠状態になります。
酸素不足を補おうと新生血管と言われる新しい血管を増やしますが
弱くて破れやすく、簡単に出血します。

この新生血管は出血しやすく
出血で出来たかさぶたのような膜は増殖組織となって
網膜剥離の原因にもなります。

そればかりか
隅角という目の中を循環する水の出口を塞いでしまうと
水は出口を失って眼球の中に閉じこめられ、
徐々に圧力(眼圧)があがって緑内障の状態になります。

緑内障になると視神経が圧迫されて視界が狭くなったり、
視野に見えない部分ができたり
視力が低下して、ついには失明します。
※詳しくは、日本眼科学会糖尿病性網膜症をご覧ください。

そこで、この新生血管をコントロールできる漢方はないかと探していたところ
2本の論文に行き当たりました。

・1991年The JINSENG REVIEW No,12 28-31
血管新生に及ぼす薬用人参の効果
  渡邉 聡枝(千葉大学医学部第2内科)ら

・1996年Jinseng review No,22第11回薬用人参研究会
「糖尿病性網膜症に対するコウジン末(正官庄)の治療効果(第1報)」
   関西医科大学内科学第一講座 鉄谷多美子ほか

血管新生に対しては、促進と抑制の真逆の作用を持っていると言えます。
これは、紅参の「恒常性の維持」が強いと言われている特有の働きで、
紅参には人が本来持ってる生体の状態をある一定のレベルに保とうとする力があります。
これを独参湯など吸収の良い剤形で、少量ずつでも長期に服用していただきます。

網膜のための栄養も必要

網膜に必要な栄養があるならば
そしてもし、その栄養不足が網膜の状態に影響するとすれば
補給すればいいと思いませんか?

網膜は毎日絶えず映像を映し出す眼のフィルムに相当する部分です。
日々多くの映像を処理しています。

そのため、網膜の後ろの脈絡膜には
多くの亜鉛を貯蔵庫として蓄えていて
活性酸素の処理など生体酵素反応に使っています



糖尿病患者さんに必要なインスリンも
亜鉛を必要とするホルモンですから
インスリンにも網膜にも必要な栄養を中心に
天然物で補給していただきます

実際に飲んだ結果は拙著に

実際に飲んで改善して戴いています。
拙著「糖尿病は栄養をとれば健康に戻る」(経済界)にご紹介した通りです。

眼科医ではないので自分で見たわけではありませんが
「糖尿病施網膜症が改善するのを初めて見ました」
「ベタベタの出血も白斑もきれいになっています」
と言われて帰って来ています。

ただ、皆さんに用心していただきたいのは
たとえ視力が改善しても
全身の組織にこびりついた最終糖化産物(AGEs)は
こびりついた組織が一替わりするまで無くなりません。
引き続きの用心は必要ですから、お忘れなく。

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