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飯田裕

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コラム

<医学博士が歯科麻酔を解説>歯医者の麻酔が効きにくい場合とは? 

歯科薬剤,医療機器,感染対策

2013年7月18日 / 2018年3月30日更新

 一般の方からは、歯科治療=「痛そうなイメージ」で定着していると思いますが、大抵の歯科治療では麻酔をしてからの治療になりますから、患者さんに激痛を我慢してもらいながら治療を続行する・・・なんてことは普通は無いはずなんです。
 しかし、一方で「麻酔をしたのにすごく治療が痛かった・・・」という話もよく聞く話です。その際に担当の歯科医師から「あなたは麻酔が効きにくい体質だから・・・」という説明がなされることもあるようですが、局所麻酔薬は患者さんの体質により効き目が左右されることはありません。ただし、麻酔が効きにくい状況というのは存在します!ではどんな時に麻酔が効きにくいのでしょうか?



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1.麻酔が効きにくいのはこんな時


 治療中の歯の痛みを消失させるには、歯茎から注射した麻酔薬が、骨の内部に浸透していき、歯根の周囲で歯の内部に繋がる神経をブロックしなければなりません。痛みなどの刺激は神経線維を介してインパルスという電気信号として脳に伝えられます。脳にこの信号が伝わらない様に、局所麻酔薬には電流をブロックする作用があります。この麻酔の作用は周囲の組織のpHにより効き目が左右されるため、以下の条件のような場合に、麻酔が効きにくい状態となることがあります。

1.強い炎症を起こしている時
2.周囲の骨が硬い場合
3.根の周囲に膿が溜まっている場合
4.下の奥歯

 歯の神経や歯肉、歯根の周囲に強い炎症があると、その組織内は酸性に傾きます。痛いときにこそ、効果を発揮してもらいたいところですが、炎症が強ければそれだけ麻酔は効きにくくなります。
 また、長期間放置されていた虫歯の歯や、膿んだままになっていた歯では、骨の中にバイ菌が侵入してこない様に、骨の側の防御機転により骨自体が石のように硬くなる場合があります。骨が硬いと麻酔が染み込みにくくなるため、神経のところまでなかなか届かないことになります。

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 したがって、歯の治療に苦手意識があり、おかしいなと思いつつも、ついつい受診を先延ばしにしてしまう方、痛くなるまで放っておいて急患として来院する「今すぐ何とかしろ!!」タイプの患者さんほど、麻酔は効きにくいのです。
 さらに下の奥歯は元々周りの骨が固くて密なため、麻酔が歯根の周囲にしみ込みにくく、上の歯や前歯に比べると麻酔が効きにくいことがよくあります。

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2.もしも麻酔が効きにくかったら


 実際に麻酔が効きにくい場合は、通常は麻酔の量を追加して対応します。また、下の奥歯であれば伝達麻酔(神経の上流部分をブロックする麻酔法)などの併用するなどします。
 それでも効かない場合は歯に薬を詰めたり、炎症を抑える薬を飲んでいただくなどして、その場では無理せずに次に持ち越した方が楽な場合もあります。麻酔が効かない状態での治療の継続は「拷問」になってしまいますから、我々もやりたくないですし、患者さんにも恨まれるので、撤退も選択肢の一つだと思います。

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 要は虫歯などを早めに治療していれば、麻酔が効きにくくなる状況になることはありません。ほとんどが痛みをギリギリまで我慢してしまった場合に起こるので、定期的に検診などを受けたり、おかしいなと思ったら早めに受診していただければ、治療自体も簡単に済みますよ。


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