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コラム
サイディングの塗り替えのタイミングとなるシーリングの劣化
2015年11月2日
塗り替え前の目地の打ち替えも重要!
サイディングボードのつなぎ目である目地には、シーリング材を使用し防水処理をしていることがほとんどですが、シーリング材は紫外線の影響を受けやすく亀裂が入ったり、温度や湿度の変化によって起こった建物の歪みが原因で剥がれてしまうことがあります。
シーリングの損傷を放っておくと、水や湿気が建物内部へ浸入してしまいボードの劣化はもちろんのこと、建物を支えている柱や壁が腐食してしまうなど大きな被害を引き起こします。
シーリング材の補修目安は、7年から10年と言われていて、建物の環境や気候風土によって時期はずれますが定期的なメンテナンスが必要であることを覚えておいていただきたいと思います。
サイディングボードに使用される主なシーリング材には、シリコン系やウレタン系があります。どの素材を使用しているのかによっても、目地の打ち替え時期が変ってきますので、事前に確認しておくことも大切です。
塗料の種類や損傷の度合いで塗り替えを判断する
大体の塗り替えの目安がわかっていても、実際に建物が塗り替えの時期に差しかかっているのかどうかを判断をすることは難しいでしょう。
建設もしくは前回の塗装から年月を割り出す方法もありますが、使用している塗料の種類によっても耐久性が異なるため、特に大きな損傷がなければ塗料で判断してもいいかもしれません。
いくつか塗料の種類と耐久年月を紹介します。
新築物件でアクリル塗料を使用している場合は、約6年~8年、ウレタン塗料を使用している場合は8年~10年、シリコン塗料であれば10年~13年、フッ素塗料であれば13年~15年、近年使用され始めている光触媒塗料の場合は、15年~20年の目安で塗り替えをすることが多くなります。
反対に、サイディングそのものの症状による塗り替えの判断基準には、ボードのつなぎ目に使用されているシーリング材の破損、シーリングの劣化を放置したことで起きたボードの浮き、サイディング塗装の剥がれや割れがある場合は、一度専門業者へ相談してみることをおすすめします。
デザイン系のサイディングは事前に相談を
一般的なサイディングの他に、柄印刷やタイル調の意匠サイディングがあります。
これらは、ボードの表面にデザインが施されているのが特徴です。塗り替えによって、当初のデザインが消えてしまう可能性があるため、塗装の色合いや種類を塗装業者と相談して決めることをおすすめします。
デザインを生かすのであれば、透明な保護塗料を選択する方法もあります。また、カラー塗料でも透明性を重視した配合の物も多くあるので、どのような仕上がりを望むのかをきちんと決めておくことが大切です。
デザイン系のサイディングは見た目の高級感が魅力ですが、色あせるのが早いので、柄を生かした塗り替えを考えるのであれば早めの対応がおすすめです。
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