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コラム
なぜ見本の色と塗装後の外壁の色が違ってしまうのか
2015年10月30日
色の属性と見え方の違いについて
同じ色で塗ったはずなのに、なんだか違って見えるという経験をしたことはありませんか?
それは、色には同じ色でも壁の形状や季節によって異なる日差しのあたり具合、周囲の色によっても全く違う印象に見える特徴があるからです。
見本版(色)と、大きい面積の壁とでは、同じ色でも大きい面積の壁の方が薄く(1トーン明るく)見えます。
色は、3つの属性を持ち合わせていて、暖色や寒色など色の種類で分類する色相と、同色の中でも明るい色と暗い色で分類する明度、そして色相や明度に関わらず鮮やかさの度合で分類する彩度というものがあります。
この属性がもたらす作用により、人間は色を見ているのです。
絵画やアート作品なども、この属性を利用して作られることが多く、見る場所や光の加減などによってさまざまな印象を与えてくれるでしょう。
このように、色の持つ特徴を考慮しながら外壁塗装に使用する色を選ぶことで、「塗装後に色が違う」というトラブルを軽減できると言われています。
色選びの注意点
外壁の色選びで特に重要なポイントは、建物周辺の自然との調和、近所との色の調和、施工から年月を経たときの色合いを含めた色選びが挙げられます。
また、市区町村によっては、景観ガイドライン(周辺環境との調和を図るためのルール)を定めているところもありますので、住んでいる地域の役場等で情報収集をすることも大切です。
では、色選びの注意点をいくつか紹介しましょう。
まず、彩度の高い色(鮮やかな色)は、外壁に使用してしまうと周囲の環境になじまず騒色となる可能性があり、高級感に欠けてしまうと言われています。
高彩度の色は、紫外線に弱い物が多いため、色あせしやすいという特徴もあります。無機質系の顔料を配合することで色あせを抑制する効果は期待できます。塗料のツヤ加減によっても色合いは異なって見えてきます。希望の色に近づけるには、どの程度のツヤがいいのか、もしくはツヤなしがいいのかを確認する必要があります。
そして、色の選定は晴れた日の朝に行うのが理想的と言われていて、塗装後の色に一番近い色を確認する事ができます。選定の際には、塗装しない部分との兼ね合いも考慮すると、よりバランスの取れた色合いが実現できるでしょう。
塗装は好みの色より似合う色を
色を選定するためのカラーサンプル(色見本)がありますが、サンプル商品の色彩面積には限りがあり、実際の塗装後の色とはどうしても違いが出てしまうものです。
明るい色は塗装面積が大きいほどより明るくなり、反対に暗い色はより暗くなります。また、原色に近い色は塗装する際のバランスがとても難しいと言われていて、イメージと違うことが大変多いと言われています。カラーサンプルなどは室内よりも、室外自然光の下で確認することで実際の色合いがわかりやすくなります。
業者が提供する色の見本は2種類あり、日本塗料工業会が発行するものと塗料メーカーが発行するカラーサンプルです。
日本塗料工業会の見本は、発行された年度などによって色が微妙に異なり、光の加減による色の違いや外壁にふさわしくない色、色あせしやすい色の見本も用意していますので、参考にすると良いでしょう。
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