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大切な面接試験の前に「伝わる話し方のための声と心の緊張対策」

2017年1月17日 公開 / 2021年1月2日更新

テーマ:声の悩み解決コラム

コラムカテゴリ:ビジネス

受講生の方からいただいた質問からご紹介いたします。
同じような悩みをお持ちの方、どうぞご参考になさってください。

【ご質問】
近く会社の昇格面接があります。
面接官(役員)を前にすると、極度の緊張から話しているうちに声が上ずり、
のどが閉まり息苦しさのせいで言葉が不明瞭になってしまいます。
対策を教えてください。

【回答】
昇格面接を受けられるとは素晴らしいですね。

「面接官(役員)を前にすると、極度の緊張から話しているうちに声が上ずり、
のどが閉まり息苦しさのせいで言葉が不明瞭になってしまう」とのこと。

昇格がかかっている面接ですので、緊張しても無理はないと思います。

むしろ、「良い緊張」は必要だと言えます。
少し身体が震える、汗をかくなどは、自然な生理現象であり、
正常に身体が反応している証拠ですから気にしないでください。

「良く思われよう」「上手に話そう」と自分にプレッシャーを掛けず、
「しっかりこれだけは伝えよう」と伝えるべき内容に意識を向けてください。

そして、緊張対策として有効なのは、「呼吸を整えること」です。
気持ちの安定、声の安定のために、深くてゆったりした「腹式呼吸」を心がけましょう。

「腹式呼吸」の方法をご紹介します。
まず、座る姿勢が肝心です。
背もたれにもたれず浅く腰かけてください。
肩や背中、あごなどに余計な力を入れず、
丹田(おへそから指4本分下にあるツボ)だけを意識してください。
左右の肩甲骨を背中の中心に寄せるようにして胸を張ると、
背筋が伸び、見た目もきれいですし、呼吸もしやすくなります。

そして、息を「鼻から吸う」のがポイントです。
鼻から吸うだけで呼吸の安定度が変わってきます。

質問に答えるときに、小さく軽く一瞬、息を吐き、鼻から吸って、
丹田を意識し、ゆっくりと話し始めてください。

話すときは一文(主語から述語まで)を40字を目安に短めにまとめ、
「です」「ます」の語尾まで言葉にするようにすると、
説得力が増します。

決して焦って早口にならないでください。
「間(ま)」を取ることを恐れずに、文と文のあいだで「間」(1、2と数えましょう)を取ってください。
言葉が伝わりやすくなり、あなたへの信頼感が高まります。

想定質問を考え、リハーサルをしてみてください。
練習は、決して裏切りません。
必ず練習した分だけ、成果が出ます。

本番では想定質問通りではなくても、
練習をしっかりしたことで考えがまとまっていますし
練習が自信になって、落ち着いてやり取りができるはずです。

どうぞ自分を信じて、面接官の好意を信じて、
チャンスに感謝し、
落ち着いて臨んでください。

この記事を書いたプロ

川邊暁美

ビジネスに生かすスピーチ指導のプロ

川邊暁美(言の葉OFFICE かのん)

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