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コラム

仕事力を高めるための問題解決の考え方と取り組み方(8)

2023年1月17日

テーマ:社員研修

コラムカテゴリ:ビジネス

8)問題の再発を防止する仕組みを作る
 仕事の中では一つの問題を解決しても、また次の問題が発生します。新しいことに取り組めば、それに付随した新たな問題が生じます。世の中が進歩するということは、一つひとつの問題を解決して乗り越えて前進する─この蓄積であると言えます。

 大切なのは解決力をレベルアップしていくことはもちろんですが、問題の真の要因に対策を講じ、同じ問題が再発しないような恒久的な解決策(歯止め策)と標準化を備えることです。標準化とは、個人的な仕事の品質にとどめずに、組織が仕組みとして再発を防止することを意味します。
 この考え方は、モノづくりの仕事での品質管理の基本で、PDCAに連係して「SDCA」といわれています。SDCAのSはStandardization(標準化)の頭文字です。標準化では、一度定めても常にスパイラルアップの改善活動が重要であり、問題解決→標準化→維持の活動→改善の活動→標準の改定、という流れを「標準化のプロセス」と言います。

 多くの企業ではヒューマン・エラーを防止するために、規則や規定などを作ってルール化することで仕事の品質を高めています。加えて、問題に関する情報を共有化したり、問題解決活動で得た教訓を人材育成教育の一環として浸透させることも重要です。

この記事を書いたプロ

下裏祐司

事業と社員の成長を導く企業活性化コンサルティングのプロ

下裏祐司(株式会社飛泉)

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