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神田紀久男

終活や死後事務委任契約に関わるコーディネートのプロ

神田紀久男(かんだきくお) / 終活カウンセラー

株式会社 イフケア北九州

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コラム

子どものいない高齢者夫婦

2021年8月20日

テーマ:終活 

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 相続 手続き任意後見


終活を行うきっかけは、人それぞれです。理由を挙げるとたくさんありますが、概ね以下の3つぐらいに絞られてきます。
①「妻に困らないようにしてあげたい」
②「子どもに迷惑をかけたくない」
③「自分の後始末をしてくれる家族・親族がいない」
この中でも、自分の死後の面倒を見てくれる家族がいる場合は、ある程度準備を整えておけば、大丈夫なのでしょう。終活を学び・ご自身が、家族と一緒に活動を進めていけば、何とかなるだろうと想像できます。
問題は、後始末をしてくれる人がいない場合です。人の死が何時到来するかわからないですから、今すぐに行動を始めないと困ったことになりかねません。
今日は、このような場合の相談案件をご紹介します。
 相談に来られた方は、80歳男性。相談予約をいただいた段階では、「終活全般について」ということでしたので、上記にあげた理由の①②のケースかなと想像しておりました。
 具体的相談内容を改めて聞くと、「子どもはいない。妻が、病気で何度も倒れ、入退院を繰り返し、最近でも、また再発し、今度ばかりは、死の覚悟をしなければならない。仮に、退院できたとしても、今の生活を続けていくことは、自分の高齢者なので、無理だろう。高齢者施設に入って、老後の生活と、自分たちの後始末をしてくれるところを探したい」との事でした。ご自分でも、探しているとのことでしたが、「施設に入っても、最後(亡くなると)は追い出される」との話が耳に入り、「最後まで面倒見てくれる施設はないのか」「施設に入るにも保証人がいると聞いている。本当になのか」との内容でした。確かに、終活全般に関わる話ですが、かなり状況は深刻だと感じ、相談を進めていきました。
確かに、高齢者施設に入り、最後まで面倒をみてもらいたい、全部お任せ出来るのが、手っ取り早い話です。今は、介護保険の中からも、施設事業者には、「看取り対応」を行うとそれ相応を報酬が出るようになっているので、看取りは行うことは可能という事業者も増えてきているはずですし、実際に私どもと死後事務委任契約を結んでいた方が亡くなった場合でも施設の方と連携して業務を行うことも多々あります。「施設に入っても、最後は追い出させる」という実態は、施設利用者が、危篤状態になれば、病院に移ることが余儀なくされる場合もあることを指しているのではないかと推測できることを説明し、その場合でも、施設管理者・担当者の人が看取りを行ってもらえるかどうかを利用しようと考える事業者に尋ねてみることが一番良いだということを、納得・安心してもらいました。
 相談者は、ご自身で想定した相談内容が、この部分だけだったので、私の説明に満足し、相談を終える気になっておられました。
 私から、「施設に選択するだけでは、終わりませんよ。続きのことも考えておいた方が良いですよ。」と切り出すと、「施設が後始末をしてくれるから、それ以上は必要ないだろう。」ということでした。

終活は何時から始める

 ご自分の残った財産の処分方法や、葬儀の方法・供養の方法・看取りをおこなってもらうにしても、延命治療の有無などもしっかり決めておかないと、施設の方が、困ったことになりかねません。
そのようなことを説明しましたが、それは「後から考える。まずは、施設探しだけを行うから、自分は80歳だけど、元気。心配は、病気の妻のことだ。」とことなので、ダンダンと気持ちが高ぶっていく様子が見受けられました。
 お気持ちはよくわかります。また、ご自分が置かれている状況を考えると、心の余裕がなくなることも理解できます。そこで、まずは、終活のスタートとして、施設探しのお手伝いからはじめます。
その後は、なるべく早く、死後のことを決めていかねばなりません。あまり時間の余裕はないです。
死後に面倒を見てくれる人がいないと思っている方は、早め早めの準備が必要だと痛切に感じます。
この相談者のように、80歳というお歳を考えると、いくら元気でいたとしても、自分で死期は近いと感じていると思います。そうなると、なかなか冷静には物事が判断できなくなると思います。

この記事を書いたプロ

神田紀久男

終活や死後事務委任契約に関わるコーディネートのプロ

神田紀久男(株式会社 イフケア北九州)

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