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神田紀久男

終活や死後事務委任契約に関わるコーディネートのプロ

神田紀久男(かんだきくお) / 終活カウンセラー

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コラム

介護報酬改定 みとり対応での加算が行わるそうです。

2021年1月21日 公開 / 2021年2月19日更新

テーマ:終活 

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 認知症予防社会保障制度終活 いつから


介護報酬改定が四月から行われるというニュースが目に留まりました。
その中で、人生の最終段階である「みとり」への対応を充実させる。どのように最後を迎えたいのか本人の意思を尊重するために、本人や家族と話し合った内容を文書にまとめ、本人の意向を尊重したケアや医療を進めていく。
こうした対応や手順を厚労省がガイドラインを定めており、事業者がこれに沿った介護を行った場合に報酬が引き上げられると言った内容です。
対象は、居住系、施設系サービスに加え、短期入所療養介護や通い、訪問、止まりを組み合わせた小規模多機能型居宅介護、居宅介護支援となるとのことです。

現在、年間死亡者数が1300万人を超えて、高齢化社会の中で、その数が2040年にピークを迎えると予想されています。その中で、死亡者の約75%が病院で亡くなっています。しかしながら、高齢者の方々に「自分の最後をどこで迎えたいのか」を尋ねると約6割の方が「自宅を希望」されているとの調査結果もあります。この希望と現実との差を小さくしていくことは、「みとり対応」には必要なことなのだろうと思います。
時々、ニュースにもなっている救急搬送や救命措置が、本人の意思や家族の意向となされているということも、この希望を叶える「みとり」と同様な課題を抱えているように感じます。

それでは、本人の希望(意思表示)は何時行えば良いのだろうかということが問題になってくるだろうと考えます。厚労省が定めたガイドラインにも、「国民の70%が意思表示を紙面で行うことに賛成しているが、3%しか行っていない」という記述があります。終活相談や死後事務委任相談の中でも、何時決めれば良いのかは、「なかなか決められない」という相談者は、多いものです。
それはそうだと思います。人間誰しも、「死を避けたい」と、心の片隅では思っているものでしょうし、年齢が重ねれば重ねるほど、病気を抱えて、死期を感じれば感じるほど、この思いは心の中で大きくなっていくものではないでしょうか。
「何時かは死ぬ」ことは頭では理解できて、意思表示をしようと思って、ペンを持ったとしても、「想い」が、ペンを動かすことを躊躇させる。そんな感じなのだろうか。
相談者とお話をしながら、何時も感じることです。
こんな感じからすると、人生の中で、なるべく早い段階(元気な時に)から、自分のエンディングを考えておくことは、心の痞えが少ない時に考えておくことはとても大切なことなのかもしれません。
終活は40-50歳がベストだと常々申し上げております。
このガイドラインでも「人生最終段階における医療の決定プロセスに関する」は、ほとんど浸透していないことが問題で、広報・啓発を図っていくことが今後必要だと課題を明示しております。
私の仕事でもこんな広報・啓発の一助になれば良いと思います。

この記事を書いたプロ

神田紀久男

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神田紀久男(株式会社 イフケア北九州)

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