あなたの身近な終活カウンセラー（1/3）

死後の事務手続きや遺産相続を一括サポート

　葬儀社から業務委託を受け、自宅や病院と葬儀場の間など、亡くなった方の遺体を搬送する霊柩車運行事業を行っている「株式会社イフケア北九州」。代表の神田紀久男さんは2014年、一般財団法人終活カウンセラー協会が認定する終活カウンセラーの資格を取得。以後、終活相談事業を本格的に始め、死後事務委任契約の締結などに力を入れています。

　死後事務委任契約とは、役所での諸手続き、葬儀や埋葬の方法、遺品整理や形見分け、公共料金、入院、入居費の清算や解約の手続き、遺産相続など、人が亡くなった後に必要となる事務整理を、生前に一括して依頼しておく契約のこと。

　「おひとりさま」と呼ばれる65歳以上の単身者が年々増加傾向にあるなか、神田さんは「『将来、要介護や認知症になったら、誰が面倒をみてくれるだろう』、『財産管理はどうすればいいか』といった不安を抱えておられる方々は少なくありません。身体能力や判断能力が衰える前に終活を始め、あらかじめ対処方法を考えておくことをお勧めしています」と話します。

　「相談者様の思いに寄り添い、要望をじっくり聞くことを最も大事にしている」という神田さん。「死後の事務手続きや財産処理など、身辺整理がひととおり済むと『すっきりした』『これでいつ何が起きても安心』といわれる方が多いですね。終活は、残された人生をどう生きたいのか、何が人生で最も大切なのかを考えるきっかけにもなります。そうした気づきを感じていただき、充実した人生を送ってほしいと願っています」と微笑みます。

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