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神田紀久男

終活や死後事務委任契約に関わるコーディネートのプロ

神田紀久男(かんだきくお) / 終活カウンセラー

株式会社 イフケア北九州

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コラム

住む予定のない家を相続して困っています。(空き家問題)

2021年5月4日

テーマ:終活 

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 遺品整理資産管理ライフプラン 相談


終活相談に来られた方のお悩みは、様々です。
自分や親のこれからを考えていく上で、避けて通れない「死後事務」に関連した事柄で、どのような対策を講じていくかということです。死後事務を考えていくと、「どうやら、生きている間に、やっておかねばならないことがある」と築かれる方も多いようです。 例えば、病気になった時の身の回りの世話を誰がしてくれるのかという不安もその一つですが、身辺整理という意味で、片付け・不動産の処分等の相談事も寄せられます。
その一つとして、「空き家問題」も挙げられます。
母親が結婚して、北九州市に住むようになって数十年。田舎の生家に戻ることは考えられない。祖父・祖母の相続で生家を相続したのは良いけれど、ずっと空き家のままとなっている。「母の高齢で、今は施設暮らし。 近い将来、母親の相続が開始される。 この不動産をどうしたものか悩んでいます。」と言った相談を受けました。
相談者以外に相続人もなく。また相談者は、独身であり、自分の終活を兼ねての相談です。
「固定資産税だけは、払い続けているけれど、不動産屋さんにどのくらいの価格で売却できるのか相談したのですが、価値がないと言われてます。 建物は、古くなってきていて、最近よく言われる「空き家」問題です。災害が起こったときに、建物が壊れて、ご近所に迷惑をかけるのではないかと心配しています。」

住んでいる場所から遠く離れた場所にある不動産を相続するのは、確かに厄介なことなのでしょう。以前のように、親と同居するのが当たり前だったのであれば、良かったのでしょうが、核家族化の中では、親と別居することになるわけでしょう。現在の住まいから遠方にある実家をどうしたものかという悩みごとは、意外と多くの方が抱えている問題なのかもしれません。
それでは、空き家にどう対処していくのが良いのか考えてみました。
対処としては、維持するのか手放すかの二択であるしかありません。
維持する場合は、放置をすることは出来ないわけです。固定資産税を払い続けることを考えても、空き家にしておくと、「空き家対策の法律」が出来たので、固定資産税が跳ね上がる可能性も高くなります。税金の他にも建物の倒壊などを防ぐためには修繕費などの維持費も必要になります。これらを今の生活の中で、余分に出す余裕のある方ならば、そのままにしておくことも可能でしょう。でも、中々そんな余裕のある方もいらっしゃらないだろうと思います。そうすると、この土地・建物を活用して収益をあげていくしかありません。賃貸物件として使えそうな場所にある不動産であれば、維持することも選択肢の中に入るかなと思います。地方で賃貸ならないような物件であれば、維持するという選択は難しいかもしれませんね。
次に、売却するということを考えます。中古住宅は人気がないという話を聞いたことがあります。中々値が付きにくいということなんだろうと想像します。また、更地にした方が売りやすいということもよく聞きますが、これには解体費用が掛かるわけで余分な出費と感じてしまうかもしれません。大体ここら辺で思考がストップしてしまいそうな話です。
モノは考えようですが、相続した物件であっても、お金に変えなければただのモノです。価値があると思うから、値がつかないと売却に二の足を踏む。解体するにしても、出費が多いと、思考がストップすることになるわけで、そもそも、価値ゼロのモノだと考えれば、少しばかりでプラスが出るようだったら、売却した方が良いようにも思えます。
解体費用も自治体が助成する制度もあるし、不動産のマッチングサービスで、「空き家バンク」などもありますので、これらをフル活用して、売却するようにした方がスッキリするような思えます。
自分が使うことが出来ないモノは、持っていても仕方がないわけです。
終活の為にも、得することよりも、スッキリする選択をした方がイイのかな。そんなことを思います。
こういう私も、両親の家・子どものいない親族の家等、将来空き家となりそうな物件が周りにあります。そろそろ、家族・親族で話し合いをしなければなりません。

この記事を書いたプロ

神田紀久男

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神田紀久男(株式会社 イフケア北九州)

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