水(水蒸気)の影響を排除しろ⑩~もしものことを考えているのか

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

高気密高断熱工法を採用している業者の方は、完成した時には完璧に気密シートを張り、内部結露しない住宅を建てたとしても、何年か経ったときに気密が破れないかとは思わないのでしょうか。

気密防湿シートの厚みは0.1とか0.2㎜しかありません。地震などで住宅は倒壊しなくても、揺れてシートが破れたり、しわが寄って隙間ができないかとは考えないのでしょうか。シートに穴や隙間ができればそこから湿気は入っていきます。

水の影響を⑩

また、薄い気密防湿シートの耐用年数は住宅を解体するよりも長いのでしょうか。
住宅は長期間使用するものです。使用期間を考えて作らないといけません。コラム「家の老化①」に土壁のことを書きました。耐震診断に行ったとき、土壁は50年経った家でもちゃんとついています。気密防湿シートは土壁のように50年以上変わらず維持されるのでしょうか。

私は、WB工法を採用しているので、内部結露のことはそれほど心配していません。コラム「カビが増えているらしい」の本にもWB工法のような2重通気工法や外張り工法の事例はありませんでした。もっとも、2重通気工法は建てられている数が少ないので絶対とは言いません。

日本のように雨が多く、地震や台風など住宅を揺らす環境に建てる住宅は、完成した後にもしも雨水が侵入しても乾かしてしまうような機能が必要ではないでしょうか。



次回は、『耐力壁の配置について①』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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