リフォームと耐震補強⑨~柱に金物を付ける理由
では実際に耐震補強工事はどんな工事なのでしょうか。補強工事に大きく分けて二種類あります。
・掛かる地震力を減らす方法
・補強して今よりも地震に強くする
一つ目の“掛かる地震力を減らす”とは、家の重さを軽くすることです。地震力は重さに比例します。例えば瓦屋根を軽い金属屋根に変えれば、重さが減るため、掛かる地震が減る=地震に強くなることになります。
もう一つの家を“補強して今よりも強くする工事”とは基礎の補強、床や梁組などの水平部材の補強、壁の補強の3つになります。基礎と水平部材の補強は工事が大掛かり(解体面積が大きくなるなど)なので、壁の補強が主になります。また、⑧に書いたように地震はヨコの力ですから、壁の補強が主になるのです。
壁の補強とは、現在ある壁を補強したり、壁のない場所に壁を作ったりする工事になります。壁とは柱と土台や梁などに囲まれた部材ですから、柱と梁や土台を一体化する工事になります。
下の絵のように、柱と梁、土台しかない壁を強度のある板材料で固定する工事などが補強工事になります。具体的な補強工事は別の機会に書きますが、補強工事は、原則として構造部材にしないといけないことです。
柱や梁と一体化させないと補強工事になりません。したがって、仕上げ材を解体しないと工事できないことになります。費用を抑えるためなるべく解体しないで補強する工事が考えられていますが、基本はあくまで構造材を補強することです。ですから解体工事の伴わない工事はないと思ってください。
次回は、『リフォームと耐震補強⑨~柱に金物を付ける理由』です。
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