内装に本物の木材が使われなくなった⑫~余談 巾木のない家
耐力壁の中に筋交いではなく面材を使用する方法があります。一般的なのは構造用合板です。
構造用合板が耐力壁として普及するようになったきっかけは、1995年の阪神大震災です。合板を使用する2x4住宅の被害が少ないことが注目されました。
コラム「WB工法を採用して10年その2」に書いてありますが、私も震災のあと面材を使用したかったのですが、⑦に書いたように水に弱い合板の使用をためらっていた時に、無機質面材ダイライトが発売されました。ダイライトが透湿性、強度、防火性があり、無機質のためにシロアリに強いことに加えて、ダイライトは水に浸かってもほとんど膨張しないので採用しました。
最近、木質系の耐力面材があります。そのカタログを見るとMDFなのに高耐水性と書いてあり、24時間水に浸水しても強度が低下しないとなっています。どうもかなり密度を高く圧縮したMDFなので水に強いようです。でも、内部結露した場合、24時間試験に意味があるのかと思っています。※MDFについてはコラム「内装に木材が使われなくなった③を参照してください。
透湿性が高いので確かに内部結露しても乾いていけば問題はないのかもしれませんが、内部結露した場合は壁の内部から常時湿気の影響を受けることになります。常時結露していれば、MDFは有機物なのでカビが生える可能性があります。特に土台付近のパネルの一番下は傷みやすいのではないでしょうか。
上記のダイライトは無機質なのでダイライトにはカビは生えません。ダイライトの表面に有機物が付着するなど条件がそろわないとカビは生えません。
次回は、『水(水蒸気)の影響を排除しろ⑨~時間を取ることも工事の一つでは』です。
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